第13話 英会話教室 ⑤ 修学旅行編 Ⅳ

 4日目はサンフランシスコにあるワイナリー・ワイン農園に行きました。

広大な敷地に50種類以上のブドウが栽培されていて、飾り気のない田舎風ののどかな雰囲気のワイナリーでした。

ワイン工場を見学し、色々なワインの試飲を楽しみました。


 あと、名称は忘れてしまったのですが、アメリカの古き良き時代を体験する場所があったんです。

そこでは、みんな開拓時代の服装をして、昔の暮らしを体験できるんです。

私達は実際には体験しませんでしたが、周りのみんなが、昔の服装でウロウロしているのでまるでアメリカの開拓時代にタイムスリップしたみたいな感覚を味わいました。

ほらっ!「大草原の小さな家」をそのまま再現したみたいな、そんなイメージです。

面白いなって思いました。

日本で言えば、東映太秦映画村みたいな感じの所でしょうかね。


 最後にゴールデン・ゲート・ブリッジを見に行きました。

空高くそびえる277メートルの塔に支えられ、弧を描いてサンフランシスコ湾の入り口に架かり、全てが真紅に塗られたゴールデンゲートブリッジは、目を引きます。

アメリカドラマ「フルハウス」のオープニングの曲にのせて、真っ赤なオープンカーにミッシェル達家族が乗って走っているのがこの橋です。

私ことミッシェルはサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジについにやってきました。やったぜ!

小高い丘から、この橋をバックにみんなで記念写真を撮りました。

英会話教室で、初めてミッシェルの名を名乗ってから、まさか、「フルハウス」の撮影現場であるサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジへ来る日がこようなんて思ってもみませんでした。

夢のような嬉しい出来事でした。


 5日目は、もう日本に向けて帰るばかりです。

5日間お世話になった運転手さんと彼女さんに、みんなからお礼のプレゼントを渡して、サンフランシスコ空港でお別れしました。

この5日間で運転手さんとも彼女さんともすっかり仲良しになったので、別れが悲しくってみんな涙ぐむほどでした。

この二人、とっても仲が良くて私達の前でも平気でイチャイチャしてたんです。

休憩のたびに、ハグしてキスしてました( ´艸`)

休憩とは言え仕事中なのに大らかだなって、これはアメリカでは当たり前なのかもしれません。

日本人の私達もあたたかい目で見ておりました。


 4泊5日の修学旅行もあっという間に過ぎていきました。

本当に毎日が充実して楽しくてこんな素敵な旅行は初めてでした。

バスでの移動距離は相当な広範囲でした。

運転手さんもとてもいい人で、士郎先生が急に思いついた場所にも気楽に行って下さいました。また、一日を有効に使った為、遅い時間まで付き合って運転して下さいました。恵まれた素敵な旅行となりました。

私達一行はサンフランシスコに別れを告げ、日本へと帰ったのでした。


英会話教室 修学旅行編はこれにて終了です。

最後までお付き合い頂きましてありがとうございます。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る