鍵 〜閉鎖病棟編〜

@seishinkanjya

第1話 

私の名前は小林たける年齢は29歳彼女なし


就職してからそれとなく過ごしてきた

キャリアを積むまでは『我慢だ我慢だ』と

自分に言い聞かせて、最近眠りが浅くて疲れやすいし寝つきも悪い

そろそろ俺も30になるし健康の事も考えて病院に相談するか〜ぐらいに気軽に考えていたが、とある地方都市の病院を受診。


先生『とりあえず入院して検査しましょう』


小林『えっ

 何言ってるんですか?僕眠れないだけですよ』



先生『いいからいいから今日からね』


小林『荷物も何も持ってきてないですよ』


先生『心配しなくてもうちは手ぶらで入院できるから安心してください』


先生『今閉鎖病棟しか空いてないから抗原検査しましょうね』


看護師『小林さん処置室来て下さい〜』


小林『なんだか流れ作業の様に進められてるな〜(こころの声)』


看護師『小林さん右の鼻と左の鼻どっちがいいですか?』


小林『何がですか?』


看護師『この長い綿棒どっちのお鼻に突っ込んでグリグリしますか?』


小林『痛いですか?(ドキドキ』


看護師『いきますね』


小林『えっ!?マジーあーあはふぶ』


看護師『先程先生から聞いたと思いますが、閉鎖病棟ですので、荷物の確認と身体検査致しますね』


ガチャガチャ カサカサ ジー


小林『すべて見るんだな財布の中身も全部だ(こころの声』


看護師『小林さん金属のものと尖ったものそれに靴紐もベルトもネクタイもこちらで預かります』


小林『靴がないと歩けないけど?』


看護師『そちらの売店に1900円と2980円の病棟用の靴をお買い下さい』


小林『マジかここはカイジか』


小林『安いやつでいいやどうせ7日間ぐらいだろう検査入院なんて』


看護師『小林さん抗原検査の結果出ましたよ陰性です、病棟に案内しますね』


看護師『こちらに別棟になりますので、少し歩きます』


小林『なんかどんどん離れてくな暗い廊下続くなもう閉塞感ハンパねえな』


小林『あっ看板立ってるな関係者以外....後の文字は破れてて見えないな、まあでも立ち入り禁止って事だろ』


看護師『小林さんここの扉が最初の扉ですそのあと小林さんの部屋まで5枚の扉があります心苦しい時もあるかもしれないですが、退院まで我慢して下さい何か困り事があれば随時教えて下さい』


看護師『ではいきましょうか』


小林『心苦しいって笑笑たった7日間の検査入院でこんな大袈裟な面白い事言う看護師さんだないきましょう♪』


ガチャガチャ ガラガラ


監視カメラ『ピーカチャカチャ』


職員『No.10039 収容を確認』

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