第8話

 スキューバはその時まだ、筧江渡のすぐ近くにいた。屋敷とおぼしき建物から抜け出し、石畳の路上に、四肢のない体で横たわっていた。筧江渡の声をききながら、スキューバはぶるぶると震えていた。恐怖心、絶望、理不尽に対する憤り、しかし、いったい自分はどうすればよかったのか? スキューバは声をあげて泣き出した。いっそのことこの泣いている間に、殺されてしまえばいいとさえ思った。これ以上の苦しみを味わうのは嫌だった。

 にも拘わらず空腹に意識が迎えられたとき、スキューバはまた別の絶望が“精神”に刻まれるのを感じた。自分の部屋だ。ベッドとカウチと、小さな本棚しかない部屋。月明かりが差し込んでいた。スキューバは汗をかき、震えを“夢世界”から持ち出していた。体が動かない。まだ過呼吸気味だ。スキューバはベッドシーツに吐しゃ物をぶちまけた。スキューバは泣きながらシーツを洗った。とにかく今はなにかで気分を紛らわしたかった。

 あの男の言う通りだ、とスキューバは思った。“わたしはこれまで何人もの女の子を犯してきた”“それは間違いのないことだ”“わたしは存在しているかどうかなんて問題じゃなく、存在しているべきじゃないのだろうか”スキューバは頭の中でぐるぐると考え続けたが、答えは出なかった。生存本能と、倫理の食い違いである。答えなんぞ出るわけがなかろう。けっきょく、満足して死ぬか、悩みながら生きるかなのだ……そう考えて、スキューバは、いや、と考え直した。“それだけではないな”

 スキューバは思い返していた。数年前、育ての親と生活していたとき、母親はいつも言っていたのだ。

「溶け込まなくてはならない」と。

 角に触れる。平べったく、まるで恥かなにかのように隠された角。ウィッグで隠された白い髪。ほんとうはこの髪を、スキューバは気に入っていたのだ。

 ちくりと指の先に痛みを感じた。見るとなにに引っかけたのか、血が滲んでいる。ちくり、ちくり、それは不思議な感覚だった。筧江渡だけではない。夢、魂、夢魔、あらゆることを考えていると、ちくり、と“精神”のどこかが痛んだ。“満足して死ぬか、悩みながら生きるか、ではない”“わたしは満足などしない。わたしはいつも、彼らに不満を持っていたじゃないか。悩みながら生きるでもない。わたしは悩みながら、どこかで納得して生きているのだ”

 スキューバは自分の後ろ髪を撫でた。

 死にたくない、心からそう思った。死にたくないのなら、やることは決まっている。

 筧江渡に挑むのだ。そうしなければ、未来はない。

 しかし、このまま挑んだとして、筧江渡を相手に勝算があるだろうか。“勝算?”とスキューバは頭の中で冗談めかしそうになる。今までそうしてきたせいだ。だが、今は抑えなければならない。考えないと。

 敵は自分と同じ――まったくではないが、同じ能力。向こうの方がはるかに経験が豊富。さっきみたいに逃げることはできるかもしれないが、こちらの攻撃が通用するだろうか。またしてもくじけそうになる。涙を流して、うずくまって頭をかかえたくなる。“でも、そうだ”スキューバは空腹に苦しむおなかを撫でて、そう考えた。“でも、そうなんだ。勝てるか勝てないかじゃないんだ。勝てなければ死んでしまうんだ”

 どのみち、筧江渡との対決を避けることはできないか?

 とんでもない、と頭の中で声がする。

「対決しなきゃいけないんだ」

 スキューバは覚悟を決めた。まだ恐怖に震えていたが、勇気を奮って自室のベッドに横になった。スキューバはブラインドを下ろした。目をつむる。そして、“夢世界”へ入り込む。

 スキューバは直前になって、様々なことを思いだした。


 “流体”は嵐のように猛っている。スキューバが“夢世界”への廊下へはいったところ、またぞろ多様に在る“夢世界”への“流体”がつぎつぎと乱され、巨大な一本の線となった。筧江渡がスキューバを呼んでいるのだ。いや、前回のことを考えれば、この時点でもうスキューバを捕えようと画策しているかもしれない。スキューバは加速した。そして“流体”に導かれ、筧江渡の“夢世界”へ戻っていった。


 筧江渡はスキューバを待ち構えていた。スキューバが前に消えた、あの通りに仁王立ちになり、スキューバの姿を認めると、にんまりと底意地の悪そうな笑みを浮かべた。

「帰ってきたな。クソオンナ」

 スキューバは深呼吸をして、言った。

「わたしは女じゃない」

「女に見える」

「夢魔に性別はない」

 スキューバがそう口にしたとき、筧江渡がスキューバを攻撃しようと動いた。スキューバはその動きを制止した。なんてことはない。手を上げて、ちょっと待って、と言っただけである。筧江渡が怪訝な顔でスキューバを見た。スキューバは目を逸らした。(もっともこのときはまだ必要がなかったが)。

「その前に、ちょっとわたしの話を聞いて欲しい」

 筧江渡は少しの間、スキューバの申し出が嘘や、罠の類ではないかと疑った。スキューバのスキューバとしての力を、筧江渡はちゃんと把握していないのだ。今悩んでいるのは、好奇心と実益の天秤だ。勝ったのは好奇心だった。筧江渡は肩をすくめ、話せよ、と言った。

「あんたはわたしのことを勘違いしている。わたしは決してやりたくて女の子を犯してるわけじゃない」筧江渡のボルテージがあがったのがわかった。「怒らないで。もう少し待って、わたしの話を聞いてくれ。わたしは“夢魔”なんだ。わたしは夢のなかで夢の中にあるものを食べて生きている。それがいったいなんなのかは自分でもわかっていない。性交渉は、そのために必要なだけなんだ。わたしは、生きるためにやってるんだよ。別にやりたくてやってるわけじゃないんだ。わたしには性器はないんだから」

 筧江渡は制止されて以降、じっと、スキューバの望んだとおり、黙って彼女の話をきいていた。

 そしてぽつりと口を開いた。

「だから、自分に罪はないと? そう言いたいのか?」

「そうじゃない……と思う。わたしはただ、自分に罪があったとしても、理由があるということが言いたかったんだ。わたしはあんたの言うような下種じゃないって」

 筧江渡は頭皮を引っ掻いた。

「なるほどな」そして、鋭い視線を投げかけた。「つまりそれは、命乞いではないんだな。お前は今、自分には抗えないものが在るのだから、そちらも配慮してくれと、クソみたいな要請をしたんじゃないんだな」

 筧江渡は言った。

「なるほど、なるほど」そして筧江渡はスキューバから目を逸らすと、それなら、と続けた。「それなら、俺としては非礼を謝らなくちゃいけないな」

 ここでスキューバは失態をした。それなら、と言葉を継いでしまった。「それなら、それでも、あなたはわたしを殺すの?」筧江渡の眉がぴくりと動いた。「ああ。お前はそういう存在ってことだろ」そしておもむろに手を振ると、スキューバを巨大な針が襲った。スキューバは面食らい、もんどりうって倒れこみ、針を避けた。

 スキューバは血に伏せたまま筧江渡の姿を見た。彼は怒りで震え、光り輝き、同時に光り輝いていなかった。

「お前は夢を食う。違う? どうでもいい。その過程で少女を犯すというわけだ。それは変えられない流れというわけだ」スキューバの頭上から数十本の鉄杭が降りそそいた。スキューバは右足の内ももと、顔、胸に杭が命中し、悲鳴をあげながら筧江渡から離れた地点へ跳んだ。

「仕方がないじゃないか」とスキューバは言った。それは必ずしも本心ではないが、今は気にされない。

「なら死ぬのだって仕方がない」

 筧江渡はどこからか斧を出現させ、スキューバの頭に振り下ろした。スキューバはとっさに盾をつくりだし、切っ先を防いだが、胸を蹴りつぶされ、何百mも宙を飛んだ。スキューバは咳き込んだ。

「それなら、それなら、それならな、お前は生きていない方がいいんだ」筧江渡はやっとのことでそこまで言った。

 瞬間、スキューバを、底冷えするような感覚――これは恐怖ではない、ものが、通った。機械的な、人間性を排した判断というべきものだった。スキューバは筧江渡をにらみつけると、空間を動かし、筧江渡の横から建物をぶつけた。見様見真似、夢魔の力をつかって、明確に誰かを傷つけようとしたのは、これが初めてだった。スキューバは実際、生まれて初めて怒りを露わにした。今まで内省と自虐に押しつぶされていた感情である。それだけに、この爆発は激しかった。「クソ、これは……」筧江渡が大勢を立て直す時間を与えず、四方八方からものを投げる。筧江渡ははじめは斧で防いでいたが、右から、左から後ろから襲ってくる物体に次第に対処しきれなくなり、ついに押しつぶされた。ぶちり、となにかが潰れる音と、血液の流れがコンクリートの中からしみだした。

 スキューバは構えていた手を解いた。それが間違いだった。血液が槍のように鋭く変化すると、スキューバの肩を捉え、貫き、スキューバは体の一部を持ってかれた。

「お前はチンケな存在だ」筧江渡はスキューバに近づいた。ハッとしてスキューバは顔を上げた。筧江渡は、スキューバと口づけを交わせるほどの距離まで近づいてきていた。「哀れだよ。俺からすればな」スキューバは江渡がなにをしようとしているのか気が付き、その場から逃れようとした。恐怖が脳から足先をなんども通過していった。「女の子を犯すことで、お前は人間に逆襲してるんじゃないか?」ぼんやりしていた筧江渡の全体像が、はっきりとしてくる。スキューバは悲鳴を上げようとした。しかしそれが表にでることはなかった。「お前の生態など、言い訳にはならない。お前はけっきょく、その本能とやら以外の理由でも、女の子を襲っているんだ。だというのにまだ打算がある。お前は生態を言い訳にして、自分のコンプレックスをぶつけているんだ」筧江渡はスキューバの頭を両手で挟んで固定した。そして、目を、まっすぐと、見つめた。

 筧江渡は、スキューバの弱点を姉から聞いていた。

 といっても、筧恵美がスキューバを討伐したかったのではない。彼女は偽善的かつ露悪的な人間だが、スキューバを友達だと思っている。だた筧江渡が、彼女と付き合う上での注意点を、弟として聞き出していたのだ。

 スキューバは頭の中であらん限りの悲鳴を上げた。それはスキューバの中の“流体”をめちゃくちゃにするのには十分すぎる衝撃だった。“流体”は体内の健康であり、あらゆる力の移動に際して、媒介物となるものだが、これがめちゃくちゃになるということは、経験と知識によって綿密に組み立てられた自我を喪失するのと同じことだった。スキューバのインナースペースでは、魂の灯によって超新星爆発に近い現象が起き、スキューバの体自体が爆裂し、同時に“実現実”とのズレが、スキューバの体を完全な植物状態にした。

 筧江渡はスキューバの“流体”、その流れを感じることができなくなっても、しばらく彼女の目を見つめ続けていた。スキューバの目にはどこか離しがたい光が在るのだ。深淵の青、どこまでも続く虚無、魂のなさ、筧江渡は悲しくなった。姉に近づくのも罪もない少女が犯されるのも、江渡にとって許容できるものではないが、スキューバがスキューバとして生まれてきたこと、それ自体も、江渡は悲しむべきことだと感じた。

 だがまて、暫し。ここで歩みを止めて、少し考えてみようではないか。

 スキューバは今、魂の灯の輝きに当てられ、体が焼失した。あり大抵に言えば死んでしまった。

 スキューバは死んでしまったのだ。しかし、ほんとうにそれでいいのだろうか。

 さあ、はじめから考えてみよう。

 スキューバは“夢世界”のなかで死を迎えた。これはどういうことだろうか。夢の中での“死”は珍しいことではない。死に直面する夢を見る人は多いし、夢判断においては、その夢は吉兆として捉えられることもあるものだ。“夢世界”で人を殺し、それを“現実世界”でも適用させるには、なにが必要か。一つは、とにもかくにも“流体”である。“流体”は本来、受け入れることでしか入ることのできない“夢世界”への侵入をなすことができる。現実世界から中へ“流体”を接続し、意識を送り込むのである。そして二つ目は“能力”である。“能力”は非常に都合の良い存在で、ようは“流体”への干渉というのが、もっとも簡単な説明だが、もう少し詳しくすると、つまり“夢世界”というのは“実現実”を取り込んだ脳が解釈し、内側に投影した複製された世界であるため“現実世界”や“実現実”におけるスタンドアローンとは違い“夢世界”の個人は“夢世界そのもの”である。つまり夢の中で個人を殺したとしても、それは錯覚であり、殺し切ることはできていない。“能力”がどのようにして“夢世界における死”を“現実世界での死”と同一にするかと言えば、それは、より強い錯覚による。そのためには先ず“流体”を利用して自我を個人に宿らせなければならない。“夢世界”の個人と世界の境界線はひじょうに曖昧なのだ。これをどうにかするためには、夢の乗っ取りを試みなければならない。スキューバが少女の夢の中に侵入する際、必ずベッドのある部屋に夢が変わるのは、この乗っ取りによるものである。筧江渡はこれを意識的に行い、他人の夢世界を自分の夢世界へ作り変える。その方法は、わかりやすく動きとして表現するならば“夢世界における個人”と目される存在を中心として渦巻きを描き、その人物の夢世界を対象の個人のなかに詰め込みながら“流体”を動かし、自分の夢世界を構築する。筧江渡が改変を行えるのは、そこが自分の夢世界だからなのだ。そしてそこまで行けばあとはもう煮るなり焼くなりすればいい。その“夢の中の死”は、意識、自我を破壊しその人物が“現実世界”で目を覚ますことはない。

 しかしそれが事実ではなかった場合、世界はどうなるだろうか。確かに思い込みの力を侮ることはできない。思い込みの力は“現実世界”を変えてしまうこともある。思念によって構成された“夢世界”においては、もっと重要だろう。しかし、我々がいかに思い込んで見せようと、水のうえを歩くことはできない。空中に浮くことも、不死になることもできない。思い込みの力は“実現実”に対しては無力なのだ。

 スキューバは、自分の体がばらばらになるのを感じた。魂の灯が発する熱によって体は焼失し、ある部分は気体に、ある部分は液体に、ある部分は燃えさしになった。“ああ、やっぱり駄目だったか”またぞろネガティブな納得が、スキューバを覆い、諦めが残りの声明を加速度的に減らしていった。スキューバの皮膚は焼けただれ、布のように垂れ下がり、地面に落下する。骨は割れ、筋肉はぶちぶちと音を立てて断裂し、内臓は奇麗なピンク色から、しょぼくれた灰色に変化する。眼球などはまず沸騰し、破裂、そしてさらに燃やされ、煙になる。

 そう、眼球、である。

 このとき、目は合計四つあった。まず、左右の目。これが掛け算における片側の数字。そしてもう一方は、燃えさしと気体。液体は燃えさしから気体へいたる廊下であるため、数えることはない。気体の目は、回転しながら、空中に離散しようとしていた。燃えさしの目は、その機能をほとんど失い、地面に横たわっていた。しかしスキューバは、確かにそのとき見たのだ。回転する目の裏側から、自らの魂の灯が爛々と輝いているのを。

 途端に全てが変わった。スキューバは自らを特性としてではなく、完全な形で理解した。そして“夢世界”に再び、完全な姿を保って顕現した。

 筧江渡は、じっさいどうなるかを理解していなかった。スキューバに魂の灯を見せることによって何が起こるのか、そこまで考えることができていなかった。魂の灯との対面は、スキューバに暴露療法に似た効果を発揮してしまっていた。

 筧江渡は驚き、スキューバに“なぜ生きてる”と呟いた。スキューバは“もともと死んでいなかった”と言った。

「わたしは、確かにコンプレックスを持っていた。お前たち人間に。わたしの魂は、あまりにもわかりづらかったから。恐怖心を抱いていたんだ。でも、今は違う」

 筧江渡は“夢世界”の改変でスキューバから逃れようとしたが、距離を離しても、間に障害物をつくっても、スキューバは構わず筧江渡につめより、ついに筧江渡の肩を掴んだ。

「違うんだよ。筧江渡」とスキューバは言った。「わたしは間違っていた。わたしは今までずっと、現実が現実であれば、夢は存在しないと考えていた。夢は現実に劣ると考えていた。でも違う。“夢世界”と“現実世界”に優劣はないんだ。ようやくわかった。目なんだ、それは。わたしたちが“実現実”を目に取り込み、脳で解釈するその間、目から脳へ情報を運ぶ“流体”、その中にしか確かな“実現実”はない。そして“夢世界”も“現実世界”も、解釈と投影というプロセスは同じことなんだ。ただお前たちが“現実世界”で自我を生み、わたしは夢の中で生まれたと言うだけの話なんだよ」

 スキューバは筧江渡を燃やした。それは魂の灯に似た輝きだったが、どうというでもなかった。スキューバの“炎”は邪で、人を人とも思わない、ただ殺すだけの炎だった。そのために発現し、そのために操られ、そのようにして殺す。筧江渡は逃れようと後ろへ跳んだが、彼自身、炎が襲い掛かってくるというこの光景が、ただのシンボルであり、この瞬間は、自分がスキューバによって殺される、という名前を持たされているのだと気付いていた。炎は筧江渡の全身を包み込み、外側のすべてを溶かしつくした。そして魂は、筧江渡という存在そのものは“流体”に運ばれ、火によって立ち上り、湿ったところへ姿を消した。


 スキューバは快晴の面持ちで夢の外に現れた。今までは夢が終わるまでとどまっていたのが、今はすっかり自由に動けるようになっていた。スキューバは空気を吸い込んだ。それはどちらの空気でもあった。スキューバは、自分という存在が変容していくのを、その身で感じ取った。魂の灯が体を巡り“流体”が光速で走り、迸る情熱が、スキューバを熱に浮かせた。スキューバはそれが快かった。以前の自分であれば、体から発せられる熱を怖がっていただろう。しかし、今はそれさえも快い。自らの存在が、目に見える形で進化した――そういっても過言ではなかった。

「わたしはここにいる!」とスキューバは叫んだ。城南第三交差点の、ど真ん中でのことだった。

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