第11話 王都到着

 王都へ到着すると検問に捕まる、と言う事もなくすんなり通ることが出来た。そのままアミュスフィアのお屋敷に向かい到着する。


「ここが我が家になります」

「立派なお屋敷だね。っとじゃあ馬車を出すね」


 空間収納から馬車を取り出し置く。


「さてと、護衛依頼はこれで完了かな」

「はい、ここまでありがとうございました。マリヤ、メダルを」

「はい、お嬢さま」


 レオナさんがマリヤさんに一声かけると、マリヤさんは何処からかメダルを取り出す。


「マシロさん、これをどうぞ」

「いったい何処から出したのさ?」

「メイドの秘密です。それより」


 メダルを持ってない方の手でシーッとジェスチャーし、受けとるように促される。

 気になるもののマリヤさんからメダルを受けとる。何だろうこのメダル?馬車に描かれている家紋と同じ模様が刻まれている。裏には、レオナさんの名前とマシロと言う文字が刻まれている。

 いったいいつ用意したのだろう。メイドってすごいな……。


「そのメダルは侯爵の後ろ楯。アミュスフィア家レオナ・アミュスフィアがあなたの身分を証明すると言うものです」

「いいの?そんなもの貰っても?」

「お嬢さまがいいと言ってるんです。私からは言うことはありません。ですが1つ。お嬢さまの信頼を裏切らないように」

「分かってるよ。縁は大事にしたいしね」


 メダルを空間収納へしまう。

 さて、そろそろお別れかな。冒険者ギルドへ行って、素材の換金と依頼を受けないと。


「じゃあまたね」

「はい!またいつか」



         ◆◇◆◇◆



 王都へ到着して数ヶ月、俺は危なげなくB級のランクになっていた。現在のステータスは……


マシロ

 アビリティ

 力:D→C

 耐久:C→B

 器用:B→A

 敏捷:C→B

 魔力:SSS→EX


 スキル

 回復魔法、補助魔法、全耐性、空間収納アイテムボックス


 称号

 ******


 神器

 魔道書庫アーカイブ



と言った感じであった。魔力:SSSからEXって、まだ上があったか……。

 いや~それにしても、王都のギルドは依頼が多くて助かる。かたっぱなしから受けていたらすぐにランクが上がってしまった。が、A級から上は実力と実績がおおいに関係してくるらしいし、気合いを入れないと……。


「あ、マシロさん!ちょっと来て下さい」


 掲示板を見ようとしていたところ、ギルドの職員に呼ばれたので受付へ向かう。


「マシロさんにお願いしたい依頼があるんですよ。内容は遺跡の調査になります。どうしますか?」

「具体的には何をする依頼なの?」

「そうですね……調査とは言ってますけど、実際は遺跡内のモンスターを討伐する討伐系の依頼ですね。遺跡の保全のためにモンスターを間引いて下さい」

「なるほどね、分かりやすいや。ん、受けるよ」


 そんなわけで、王都郊外に存在している遺跡の調査に行くのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る