第6話 初報酬
その後、猪六匹狼八匹を倒して町へ帰り着く。その足でギルドに立ち寄り、依頼完了の手続きにギルドカードと魔石を受付のお姉さんに渡す。
「はい、確かにお預かりしました。では少々お待ち下さい」
受付のお姉さんは何やら作業をした後、ギルドカードと銅貨を差し出す。
「確認が取れました。それではこちら、ギルドカードの返却と報酬の銅貨22枚となります。お疲れさまでした」
ギルドカードと銅貨を受け取り、お礼を言って受付を離れると、依頼の掲示板の前で依頼を吟味するサクラと合流する。
「サクラ、依頼完了処理終わったよ」
「お疲れさまです、マシロ。初依頼、終わった感想は?」
「ん~、意外と俺って戦えるんだなぁ」
「油断は禁物ですが……まぁ魔力がある限りマシロは回復や支援が使えて、加えて神器で攻撃が出来ますから、オールラウンダーって事でしょうね。ではこの調子でどんどん依頼をこなしていきましょう!」
サクラの言葉通り、様々なクエストをこなして三日後に無事、ギルドランクが上がりC級となった。
その過程で分かったことだが、俺の魔力はほぼ無尽蔵であった。神器の使用に魔力を消費していたが、使ってもあまり減っている気がしない。魔力:SSSは伊達じゃないね。それともう一つ、記憶について。初めは殆どの記憶が無いと思っていたが、どうやら自身に関すること、名前や出身などの記憶だけが思い出せないようだ。それ以外の生活や戦闘に関する事は感覚的に体が憶えていた。
結局、俺って何者なんだろうね?まぁ今は生活できてるなら問題ないか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます