消えない事実
人を殺した。
ばれないように、死体はバラバラに解体して山や川に流して捨てた。
凶器に使ったロープは小さく切って燃やした。
証拠と言う証拠を消し、アリバイ工作もバッチリだ。
後は、自身がやったという記憶を消すだけ。
「いらっしゃいませ」
「まあ、お昼時だしこれでも食べてから教えてよ」
被害者の家族が捜索願を出し、直前に会った人間として警察に連れてこられた。
あいつのこと、何も覚えていない。
だから話すことは無いのだ。
「え、ゲロったんですか? 死体も見つかってないし凶器も行方不明。参考人の自宅から微かに血痕と被害者の指紋が出たくらいだったのに」
「所詮素人が隠しきったって思っても、起こったことを完全になかったことにはできないさ」
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