第4話 サボってたんだね
『……』
「なーんだ、やっぱり生きてたんですね! 早く起きてくださいよ。俺が本より重いもの持てないのご存知でしょう?」
『一応質問するが、お前はなぜ私を殺したのだ』
「だってお師匠様は世界最強の魔法使いですよ? まさか後ろから脅かしたくらいで、死ぬとか思わないじゃないですかぁ」
『私はショック死だったのか』
「みたいです☆」
てへぺろ、ではないのだ。あざとく片目を瞑るな。おでこをセルフでコッツンするな。ショック師なんちゃって~などと、思っていても絶対に口に出してくれるなよ。私は怨霊にジョブチェンジしたくはない。
『まあ……やってしまったものは仕方がない』
「さすがはお師匠様!」
ウィリアムが両手をぱちんと鳴らした。
「俺が修行をサボって裏山に作った、秘密基地みたいに広い御心の持ち主です。っていうか、やっぱり死んじゃったんですか? そんなのイヤだぁ……」
『色々な意味で落ち着け』
《つづく》
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