第2話 暴力しかなかろう
こうしてグレンとルナールは悪魔退治の旅に出た。そして彼女達はある情報を求めにフランスのマルセイユに情報収集した。
「全くいくらここのシャイターンに関する情報を探しても全く手がかりありませんね・・・」
「ああ、無理はない。なんせ相手は女子供容赦なく殺すテロリスト集団だもし奴らの情報を密告する奴がいれば最後奴らに命を狙われる可能性が大だからな。触らぬこと祟なしというのはまさに奴らに関心関わりを持たない方が長生きできるわけだ。」
それもそのはず残虐非道なシャイターンは軍を持ってしても全く歯が立たないともされている。そんな危険な奴らに関わりを持つことすらタブー視されているのでフランスはシャイターンはそのテロリスト集団に全く歯が立たない灯されている。
「そんな国を上げても撲滅することができない組織がなぜグレンさんと関係があるというのですか?」
ルナールが気になってなぜ紅蓮がそこまでシャイターンを調べ尽くすのか聞くと・・・・
「昔私が出会ったある女がいた。その女は壮絶な過去を持っていて今から2年前に弟と喧嘩別れしたのがきっかけで弟に謝罪して会いたいと私に頼んだが・・・その女とは私は1年しばらく会ってはいないがもしかするとシャイターンに巻き添えになったとかもしくは奴の弟がシャイターンに入団しているのか調べた結果奴は奇しくもシャイターンのメンバーになっていることが判明した。」
グレンは過去に深い傷を持った女に会っていてその女の弟がシャイターンに入団したと判明した。
「それでその知り合った女性の弟さんがシャイターンに今でも所属していることは・・・・」
「ああ、奴の名はケビン。紛争やテロが止まないナイジェリアから来た移民で自由を求めてフランスに辿り着くもその後姉弟喧嘩をして離れ離れになった。私は奴をあんないかれた組織から引っ張り出して根性を叩き直してやるために奴をシャイターンから引っ張り出すのが目的だそして奴の姉サマンサの事を探して元いた場所へ返すのが私の目的だ・・・」
人一倍厳しいグレンは姉弟喧嘩して離れ離れになったケビンとサマンサを仲直りしようと二人を探している。しかし彼らが今どこにいるのかわからないくらいに行方がまだわかっていない・・・
「そんな・・・行方がまだわかっていないなんて、それじゃあ探しようが全くないじゃないですか!?」
ルナールは困惑しながらもグレンは咄嗟に何やら気配を感じた。そして
「臨時ニュースです。今日未明に過激なテロ組織シャイターンのメンバーと見られる少年が今フランスマルセイユを逃走中だのこと、警察や軍は見つけ次第射殺するとのことです。」
なんとケビンはシャイターンを抜け出してフランスマルセイユに逃走している。しかし警察や軍に見つかれば射殺は免れないしシャイターンに見つかれば裏切り者として殺されることだろう。グレンはこの情報を耳にした時いち早くケビンを探すことにした。
「急ぐぞルナール!早く軍やシャイターンからケビンの身柄を確保しなければ奴は殺されてしまう。」
「わかりました!でもどうやって探しますか?」
ケビンの居場所を見つけたのはいいものの居場所を見つけなければケビンを見つけるのは困難であったが・・・
「安心しろ、私は人がどこにいるのか把握できるのだ。」
その言葉を信じたルナールはグレンと一緒にケビンを探すことにした。
フランスマルセイユの裏街にて・・・
「はぁ・・・はぁ・・・!」
息を切らしながら走り抜く青年はケビングレンの言う通りにサマンサの弟で姉を探すためにシャイターンに入って姉を探そうとするものの全く証拠がなく更には奴らがやっている残虐非道なやり方についてこれなくなりシャイターンを無断にやめてしまった。そのことがきっかけでシャイターンからもフランス軍からも命を狙われている羽目になる。そして彼は悪しき走馬灯から苛まれる。
「止めろ!止めろ!」
ケビンはシャイターンで人を殺した事を思い出した・・・それは無抵抗の老人を証拠隠滅という理由で射殺しようとした。
「悪いが爺さんあんたには口封じとして殺してやる!」
ケビンが銃を手にして老人を殺そうとすると・・・
「辞めてくれんか・・・わしはまだ死にたくない!死ぬなら家族に看取られながら死にたい!頼む命だけは助けてくれ!」
その言葉に動揺したのか銃を持った右手が震えている。
「すまねぇ・・・俺はこうするしかないんだよ!」
バァン! そして命乞いをする老人をやむ負えず殺したケビンは心にポッカリ穴が空いたかのように放心状態に陥った。人を殺すのは初めてではなかったがここまで気持ちが晴れないでいた。
「俺は・・・姉貴に会いたいだけなのに、神様はあんぜ俺に苦行を強いらせるのか・・・」
その事を思い出したケビンは気持ちが揺らぎきって息切れになりパニック障害に陥った。
「止めろ!俺は姉貴を探したいだけなのに何故奴らの手伝いをしているんだ俺は!」
ケビンは苦しみながらも自問自答した。そしてケビンは息が苦しいのか立ち止まってしまった。
「ここまでこれば奴らもここまではこまい・・・」
しかし油断したのも束の間シャイターンのメンバーの影がケビンの近くにやってきた。
「こちらB29部隊裏切り者のケビンを確認、今ここで殺しておきますか?」
「しかしそんな事では全くつまらない奴は無関係の人間を殺した事で動揺している。テロリストが殺人をためらうな怒恥ずべきことだ。」
シャイターンのイタリア支部長がケビンの弱点を知っているのかケビンには挑発するようにと指示を出した。
「いいかお前ら、ケビンは俺にとっては可愛い弟のような存在だ。あまり刺激しないようにするんだぞ・・・刺激したら反撃するかもしれないが奴が爺さん殺した事を話して動揺しているうちに殺しておけばいいそして軍にも見せてやれ、奴を晒し者にしておけば我々の恐ろしさが目の当たりにすることができるからな・・・」
イタリア支部長は不敵な笑みを浮かべながらケビンが殺されるのを楽しみにしていた。
そして一旦落ち着きを取り戻したケビン。
「ふぅ・・・一旦深呼吸して落ち着きを取り戻したが・・・やはり安息できるようじゃないな・・・」
その時ケビンの周りにはシャイターンのメンバーが囲むように銃を突きつけた。
「しまった!安堵に陥っている合間に油断をしてしまった!」
ケビンはここを離れようとするも武装した連中十人この場を離れて逃げることは不可能と思えたケビンは銃を手にするも・・・
「おいおい、こいつ銃を持っているくせに震えてやがるぜ!「あの時のことを思い出してビクビクしているんじゃねぇのか?」
シャイターンのメンバーが震えるケビンを嘲笑った。
「馬鹿野郎!震えているんじゃねぇ俺!」
ケビンは自分自身を奮い立たせたが恐怖は事前に増えるばかりであった。
「何怯えているんだお前は!はははっ!こんなに臆病な奴がテロリストだなんて飛んだ面汚しだぜ!」
他のテロリスト達は怯えるケビンを嘲笑った。
「馬鹿野郎!俺だってやればやれるんだ!」
しかしケビンは口だけで銃を手に取っていても撃つ自信は全くなかった。
「これでお前はもうおしまいだ・・・このまま地獄で猛省してろよな・・・」
シャイターンに殺されそうになる瞬間ケビンは死を覚悟した・・・
「すまねぇ姉貴・・・ちゃんと謝ることできなくて・・・」
しかし・・・
「あなたがそう深く謝る必要性はありませんよ・・・」
ルナールの声が囁く。
「誰だお前は!?」
高い屋根から軽々しく降りたルナールは彼らを殺そうとする目で見つめていた。
「な、なんなんだお前は!?いきなりヒーローみたいに現れて!」
「待てよ!こいつはフランス支部のスピーカーが殺しかけた日本人の女じゃねえか!?あの野郎いい加減だから殺されるんだよ!」
ルナールは敵を睨み殺すような目でケビンを救出しようとした。
「止めろ!お前一人ではこいつらには勝てない!早く安全なところに・・・」
ケビンはルナールを逃そうとするが・・・
「ご心配ありがとうございます。ですがあなたの方が確実に殺される可能性があります、ここは私に任せてください!」
ケビンは自分の非力さを悔しながらもルナールに託した。
「いいか、絶対死ぬなよ!」
「わかっています。」
ルナールは最初に敵は五人いることを確認し最初に近くにいるテロリストの手をへし折って銃を奪った。
「うぐわぁー!畜生!俺の腕をへし折りやがって!」
ルナールの戦闘力の高さを知ったケビンはそのレベルの高い戦いをただ眺めているだけであった。「すげえ・・・これがあいつの力、女であるがここまで強い女は初めてだ。」
「ええい!奴を射殺しろ!」
「おいよせ!」
ケビンの言葉を無視してテロリスト達はルナールを射殺しようとするも手を折られたテロリストを盾にしてなんとかなった。
ドダダダダ・・・!!
「なんて心無い奴なんだ!」
「それはお互い様です。」
ルナールは氷のような表情で死体を投げ飛ばしていく
「これはお返しです!」
ブゥン!
射殺されたテロリストの死体を大いに投げ飛ばし三人を怯ませた。
「うわぁ!」
「な、なんてバカ力だ・・・!この女は格が違う!」
ケビンは恐れたもののルナールに興味を少し持った。
「このままあなた達を生かせるわけにはいきませんからね。」
バンバンバン!
ルナールは狙いを定めて三人の頭を狙い打った。その姿に恐れ慄いたテロリストはケビンを掴んで人質にした。
「そんなことをしても無駄ですよ。」
ルナールは常に冷静であった。
「早く逃げろ!お前には全く関係のない!」
ケビンは早く逃げてほしいといったがしかしルナールは決して恐れ逃げなかった。
「私があの時不意を疲れたのは予測できない状況をイメージしていなかったからだ・・・」
ルナールは自分が廃劇場で不意をつかれて殺されかけたことを思い出す。あの時の自分はまさかあんな予測できないことによって戦況が変わることを予測できなかった。
そしてグレンとの会話を思い出す。
「いいかルナール、なぜお前が殺されかけたか・・・それは先を読まないからだ。お前が先を読んで誰もが予測できないような状況を作って敵を惑わし狂わせ勝利を切り開くんだ。そうすれば敵を倒すことができる。これは当たり前なこととして肝に銘じておけ・・・」
そのグレンの言葉通りにルナールは相手が予測できないような展開を自分自身が作っていくことにした。
「おいテメェ!耳ついてのんか!」
テロリストが怒り心頭になりながらもケビンはルナールの勝利を信じた。
「こいつならきっとなんとかやってくれる!」
そしてルナールは手に持った銃を上へ投げるように投げた。
「バカな真似を!こんな事をしても・・・何!?」
「あいつ銃を上に投げたのは敵を油断させる事だったのか!?」
ケビンとテロリストは驚いた・・・とっさにルナールはテロリスト目掛けて光る右手でテロリストの頭を焼き尽くした。
ジュオオオ・・・・!!
そしてテロリストは声も上げる事なく事切れた。
「な、なんなんだ!?いまのは!?」
ケビンはルナールの秘められた力を見て驚きを隠せなかった。
「ああこれですか・・・これは決して人前で放ってはいけない秘密の力で月の力と言いますけど私は普通とは違う血が流れてまして、この事は人前で話さないでくださいね。色々と面倒なことは起こしたくないので・・・」
彼女には秘密の力を持っているがその詳細はのちにわかる・・・
「まさかお前が月の巫女の力を持っているとは想定内だ・・・私はお前の秘めたる力を見誤ったつもりはないからな。」
・・・ゴロン! イタリア支部支部長の生首が転げ落ちた所にグレンの姿があった・・・どうやらこちらも終えたようだ。
「どうやらケビンというのはお前か・・・お前の事はサマンサから聞いている。お前は本当に身勝手だが・・・」
グレンが最後まで話そうとした時ケビンは行方をくらまそうとした。
「あっ!ケビン君が!」
ルナールが追いかけようとするもすぐに・・・
ドン! グレンが勢いよくケビンの胸ぐらを浮かんて壁に叩き出した。その勢いは壁がへこむくらいに押し出した。
「な、何をする!」
ケビンは反抗したが・・・強力な力を持っているグレンには手も足も出せない。
「お前はここに生きるために来ているんじゃない、死ぬために来ているんだ。お前がどんな事情があろうがお前が死に急ぐことに変わりない・・・」
グレンはケビンに厳しい現実をいった。それは移民として生きるのは決して楽な道ではないことに。
「そんな事は俺が一番わかっているんだ!姉貴を探して謝りたいだけなのにお前が邪魔してきたんだ!」
「悪あがきはやめろ・・・私達もサマンサを探している。そして助手にはルナールがついている・・・もしもの時に役に立てるから安心しろ。」
ルナールは静かにケビンを見つめていた。
「それで姉貴はどこにいるのか知っているのか?」
ケビンはグレンにサマンサの行方を求めた。
「お前の姉サマンサの居場所は私は知っているが奴は今シャイターンと深い関係にある。これは私の考えだが、奴は今シャイターンのメンバーになっている。表向きにはなってないが・・・」
その言葉に二人は凍りつく!サマンサがシャイターンと関係があるという理由は!? 続く
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