第2話 相坂凪沙…と言う女の子

 相坂凪沙は彼女が小学生の時に親の転勤でうちの隣に引っ越してからの仲。


 小学生の頃は短髪で男の子みたいな容姿でそれこそ男友達みたいな感覚で遊んでいて…

 中学に上がった頃から髪を伸ばし女の子らしい格好をする様になり彼女は見目麗しい美少女に変わった。


 その頃から俺は幼馴染から1人の女の子として意識しつつ何とかこの想いを隠していた。

 セミロングの黒髪に愛くるしい目と小さな口、背は160辺りで止まって綺麗な手と足、スタイルもスレンダーながら女の子としての魅力を一切落とす事なく俺の心を掻き乱す…




 そんな幼馴染が…今、俺の前に無防備な姿で佇んでいる。

 そして俺次第で彼女が俺好みの存在に変わると言う背徳感…果たしてどれだけの男子がこの誘惑に打ち勝てるのだろう。

 いや勝てないだろう…


 ましてや2週間前、春休み前の終業式の帰り道にとうとう我慢しきれず告白してしまい…

 しかし返事も貰えず逃げられて避けられて…

 それ以降、顔も合わせてくれなくなって、やるせなさと悲しみとで悶々とした春休みを過ごしたこの俺に…

 隣で暮らしていてもいつも留守で会えず(居留守だろうか?)メッセや電話をしても既読は付くが返してもくれず本当、地獄の様な春休みだった。


 背徳感、怒り、嬉しさ、悲しみがごちゃ混ぜになって俺の中である結論に昇華していく…






 この女を俺のモノにする…


 今、この催眠状態でも押し倒して無茶苦茶にする事だってできる…

 ◯奴隷、セフレなどの都合の良い存在にしたって罰は当たらない。


 このチャンスを…と手を伸ばして…





 まあ躊躇うね〜本当ヘタレとはよく言ったものだわな。


 そんな邪な思いに耽って尚もこの女が好きだと認識するとどう俺色に染めるか?

 そんな事も考えると…やはり…恋人にしてイチャイチャしたい…セフレより心が通じ合いより濃厚な快楽を2人で味わうのも…




 あれ?

 もし暗示で恋人になって…果たして心が通じ合うと言えるのか?


 気になって他の項目を探ると催眠状態での記憶は残らない…と…

 解除されると以前の状態に戻ると?


 ならば解除すべきか?


 そしたら俺を避けてた頃に戻る?


 …




 一旦落ち着こう…

 そもそも何故、俺を避けてた凪沙が自己催眠をかけて俺の家にいたのか?

 もしかしたら凪沙自体が、俺に面と向かって言えなかった想いを言いたい為に自己催眠をかけてここにいるのでは無いだろうか?


 時計を見る


 午後4時16分


 まだうちの親が帰ってくるまで時間はある。


 本の催眠解除と暗示のかけ方と解き方のページをスマホで撮影して本を凪沙の鞄に入れる。


 そして俺は…





 *********

 さて暁人はどの属性にしようと考えるか?

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