第719話 この人の言葉には、重みがあると思う。

ソースはAMEBA TIMESの独占インタビュー、Yahooニュースより


<以下引用>

自民党派閥の政治資金問題についてどう見ているのか。多くの自民党議員が「選挙は金がかかる」と話しているが、これについて野田氏は「僕は金かかっていない」と断言。「体力の限りを尽くしていけば金がかからない。金をかけない選挙をどうするか、知恵を出すべき。(お金が)かかるという前提でやるから、抜け穴見つけて裏金を作ったりする」と見方を示した。


「国民はインボイスやマイナンバーカードなど、ガラス張りになっていく。一円たりとも逃さない体制に国はしているのに、その制度を作っている連中が抜け道だらけのことをやっているのは、国民は許さない」(野田佳彦氏)


立憲民主党は昨年6月の時点で企業団体によるパーティー券購入禁止などを柱とした法案を提出。さらに自民派閥の裏金調査チームは企業団体からの献金禁止する法改正の必要も訴えている。


では立憲民主党は政治資金をどう捻出するのか。野田氏は「個人献金を中心にやるとか、覚悟決めるしかない。秘書の数が減るかもしれない、ケチな活動になるかもしれない、印刷費とか。だけどそれはそれなりにやるということだと思う」と説明した。


また、今回の問題での自民党若手議員の対応について苦言を呈した。「30年前は石破さんたち若い人が立ち上がった。リクルート事件の後。今、自民党からなんの声も起こってこない。何やってんだと思う。“何とかチルドレン”とかで親分衆は怖いのか、元々その程度の志なのかわからないが、劣化しているのかもしれない」と語った。


さらに、自民内部、特に若手から声が上がらないのは小選挙区制によって党幹部が持つ議員の公認権を恐れているとも指摘した。


<引用ここまで>


毎朝地元の駅前で演説を続けている氏が、「金をかけない選挙をどうするか、知恵を出すべき」という言葉には重みがある。国会議員の中で、野田氏のように地道な活動を続けている議員がどれくらいいるのだろうか? “Think grobally, Act locally.”という言葉があるが、氏のイメージとしてはこの言葉に合うような活動をしていると思っている。どうして氏があの「立憲民主党」に所属しているのかは理解に苦しむところではあるが、氏のこれまでの言動を見るにつけ、パフォーマンスではなく、誠実に仕事をする政治家であろうと感じている。


リクルート事件の時、私はまだ高校生で選挙権もなく、政治そのものに興味を持っていたわけではないので、その時の時代の空気を覚えてはいないのだが、氏が自民党の若手議員に対しての苦言は、自民党だけでない、若手議員全てが真剣に受け止めるべき言葉だと思う。


「半沢 直樹」ではないが、トップ、上層部が腐敗しているときに、それを刷新するのは「若手」の仕事である。世界はそのようにして新陳代謝されてきたと思う。


私たちの世代が「旧害」を「刷新」してきたとは言えないが、私が学生のころ、精力的に仕事を行ない、世界的な成果を出してきた教授陣は、「日米安保闘争」の時代の学生であった。


今回のパーティー券問題、本気で調べれば、自民党が倒れるほどの問題であるはずである。「世代」のせい、と言えばそうかもしれないが、野田氏の指摘している「若手が立ち上がらない」ということは、「若手議員」の「志」はどうなのだ、という氏からの「同じ政治家」としての問いかけなのだろうと思う。


地道に活動を続けていた人は強い。氏のような「強い志」を持ち続ける政治家が増えればいいが、とおもっている。親の地盤を引き継いだ「世襲」の議員が、氏のような地道な努力を継続できるかどうか、それは分からないが、氏のように地道な努力をできる政治家が本当に増えてほしいと思っている。

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