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第214話 センセーショナルだけど、正しくない見出し」への応援コメント


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    確かに8時半頃というのは魔の時間ですね。
    ウチもよくトラブルがありました。
    むしろ魔の時間の怖さを知っている先生は、その時間にかかりそうな症例には応需しませんでした。
    8時半からの担当医を決めて確実に引き継ぎをするようにしてから、そのようなトラブルは減りました。
    ただ、今度は魔の時間にかかりそうな症例は、応需しておいてすぐに引き継ぐ「取り逃げ」みたいな事が起こりがちになりましたが、その方が100倍マシかと思います。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    「途中から引き継ぐ」というのはどうしてもリスクがありますね。

    私が有床診療所で働いていた時の恥ずかしい思い出ですが、とある土曜日のお昼過ぎ、3軒隣の歯科クリニックから意識消失の患者さんが担ぎ込まれてきたことがありました。当院に受診歴のない、全く事前情報のない人でした。

    理事長である私の恩師が対応されましたが、しばらくすると処置室から「あなたは私を馬鹿にしているのですか!」という恩師の怒鳴り声が。

    ちょうど午前の診療を終えたところの私が覗きに行くと、患者さんはニヤニヤした感じで、自分の名前は問うと答えるが、その他の質問には答えない(本当は答えられない)状態でした。その態度を見て、恩師は怒っていたのですが、私も診察に加わり、恩師に「先生、馬鹿にした態度ではなく、意識障害、JCS-3ですよ」と伝えると、恩師も落ち着き「先生、そうですか。一応院内の検査では全く異常はありませんでしたよ」と伝えてくださいました。

    院内ではCBC,CRP,AST,ALT,BUN,Amy、Na,K,Clが緊急検査で行えるので、恩師の「検査で異常なし」という言葉から、感染や代謝異常を除外してしまいました。研修医時代に同様の症状で、前頭前野の脳梗塞患者さんを経験したことがあったので、前頭前野の脳梗塞を疑い、近隣の大学病院の脳卒中センターに紹介、恩師が救急車に同乗して搬送となりました。

    そして週明けの月曜日、検査会社からのデータを整理しているときに倒れそうになりました。

    上記の通り、院内検査には血糖は含まれておらず、血糖の確認は別個に簡易血糖測定器で測定していたのでした。自分が最初から見ていれば、必ず血糖も確認しているのですが、恩師は血糖を確認しておらず、検査データでは血糖 35mg/dl。血圧が維持されているのに少し汗をかいていたことなど、いろいろな謎が氷解するとともに、やはり途中から介入するのは難しいなぁ、と実感したこと、総合内科専門医のボードを持っていながら、こんな初歩的なミスをするなんて、と非常に恥ずかしく思ったことを覚えています。

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