第191話 「時代遅れのRock‘n’Roll Band」
桑田佳祐氏、世良公則氏、佐野元春氏、野口五郎氏、Char氏が共演したMV「時代遅れのRock’n’Roll Band」が一時新聞をにぎわせたことがあり、たまたま映像をYouTubeで観た。学校の教室で一つのマイクを囲んで歌っている映像だった。
このMVを見て、まず最初に思ったことは、私が高校生のころ(約35年ほど前か?)に作られた”Traveling Wilburrys“というグループの”Handle with Care”という曲のMVとよく似ているなぁ、ということである。おそらく製作者もそれを強く意識しているのだろう。
この”Traveling Wilburrys”というグループは、元ビートルズのジョージ・ハリスンが親しいミュージシャンに声をかけて一時的に結成したグループである。それぞれのミュージシャンの所属レコード会社が異なっており、実名で活動できなかったため、「旅をつづけるバンド」 ”Travelling Wilburrys“として、Wilburry兄弟のクレジットでアルバムを出した。廃墟の中でみんなが一つのマイクに交代で歌っていく、というスタイルは今回の「時代遅れのRock'n'Roll Band」と同じだった。”Oh, Pretty Woman”のヒットで有名となったが、そのあと少し不遇な時代を過ごしていたRoy OrbinsonがTraveling Wilburrysに参加していて、久しぶりにチャートをにぎわせ「よかったなぁ」と思っていたら、”Handle with Care”のヒット中に心臓発作で亡くなってしまったのは残念だったことを覚えている。
少し脱線するが、斎藤 和義氏のMVもビートルズをフィーチャーしたものが多い。氏がどれだけビートルズが好きなのか、MVを見れば非常によく分かる。ちょっとしたところに、ビートルズファンであれば思わず「にやっ」としてしまう細工がしてあるのが良い。
なんとなくMVの話をしてみた。
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