第160話 言うは易く行うは難し

先日、HbA1C 5.9%なので減量しよう、と書いたので、減量を始めた。やはり、適正なカロリーでは結構おなかが空く。仕事の日は、朝はバターを乗せた6枚切りトースト1枚にバターを乗せ、半分にはジャム(今はレモンマーマレード)を乗せて食べている。野菜が足りないのは問題、と思いつつ、たぶん摂取カロリーは500kcalに届かないだろう。昼は、妻の作ってくれたお弁当を食べているが、たぶんこれは500kcal以上はあると思う。ダイエットする前は、これに自分でコンビニで買った「自分へのご褒美」を食べていたので、たぶんそれが悪さをしていたのだろうと思っている。夕食はご飯150gとしている。


家族にもダイエットを宣言しているのであるが、どうも星のめぐりが悪いのか、こんな時に限って、炭水化物の増える食事になってしまう。昨日もお昼は「子供たちが焼いてくれたパンケーキ」、夕食は私が大好きで、ご飯がどんどん進む「麻婆豆腐」。お昼は自分に負けてしまったけど、夕食は頑張った。ご飯150gに麻婆豆腐を乗せて食べておしまい、とした(泣)。


身長と運動量からは、一日に1500~1600kcal程度が適切な摂取カロリーと計算されるので、この調子でいけば、食事療法としては悪くないはずである。近年、ダイエットとインスリン分泌の関係にも注目が集まり、低糖質ダイエットが流行したこともあった。個人的には、完全に炭水化物を無くすのは問題だと思うが、従来の栄養指導よりも少なめに糖質を控える、というのはある程度理にかなっているのでは、と思っている。そんなわけで今回の私のダイエット、ターゲットは炭水化物。栄養指導でも、以前は一日の摂取カロリーの50%は炭水化物、と言われていたのが、最近は40~50%とされており、ある程度のエビデンスも出ている(長期エビデンスはこれからだと思うが)。そんなわけで、まだ数日ではあるが、ダイエットを開始した。


ここで考え直すに、今自分がしていることは、明らかに外来で糖尿病の患者さんに「頑張っていきましょう」と説明していたことである。「言うは易く行うは難し」という言葉を現在痛感中である。


次男君が受験生なので、妻は一生懸命次男君の勉強に付き合っている。しかしながら、自分の過去を振り返ると、自分自身が中学生の時にどれだけ勉強に力を入れていたのか、恥ずかしくなるほどである。であるが、次男君の基礎学力と、志望校の偏差値を勘案すると、結構な「博打」であるのは間違いないように思う。そこについては穴埋めをしなければならないが、今の時点で「穴埋め」と言っている時点で、非常に困った状態である。

困った状態であるが、次男君はマイペースを頑なに守っている。「いや、あんた。もうダッシュを始めないと負け戦だよ」というのだが、やはりYouTubeなどを見て、貴重な時間を浪費している。う~ん、これも「言うは易く行うは難し」というべきなのだろうか?

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