第61話 なぜ、洗濯機からドリップコーヒーが??

今日は月曜日だが、職場からは、日、月をお休みとして週5日の勤務となっている。ということで私は今日もお休み。今日も暑い日だ。太陽暦と太陰暦が約1ヶ月程ずれているため、立秋を過ぎたようであるが、現実的には「盛夏」の真っただ中であることは間違いない。


妻が洗濯機を回してくれていたので、洗い終わった洗濯物を干そうとした。たまたま洗濯カゴに洗った洗濯物を移した時に、色の濃いものが上の方に来ていたので、疑問を感じず洗濯物を干し始めた。いくつか干し始め、色の薄いものが見えてくると、無数の黒い点状のものが多数付着していた。それまでに干したものを振ってみると黒い点状のもの(粉?)が床に落ちてくる。なんだこれは??


取りあえず、一階の物干しに干すべきものを干して、ベランダに上がる。洗濯物を干そうとするたびに多量の黒い粉が。ただありがたいことに、パサパサと振るとほとんどが床に落ちて、洗濯ものにシミがついたりはしていなかった。


「なんだろう?使い捨てカイロの使用後にできた酸化鉄かなぁ?でも、こんなに暑いのに使い捨てカイロ、使うかなぁ?ホテルに置いているようなカップ1杯分のドリップコーヒーのコーヒー豆?でも何でそんなものが洗濯物に紛れ込んでいるのだろう??」と頭の中ではたくさんの「?」が飛び交いながら、洗濯ものを振って、粉を落としてはハンガーにかけていった。こんなに粉が出る場合は、自分は身動きしない方が汚染を広げなくて済む。なので、立っている場所から極力動かず、干せるものをすべて干した。


粉の正体を示唆するものは、干している途中に出てきた。コーヒー色に着色したドリップ用の紙らしきものと、それを支える麻縄。おそらくこの粉はコーヒー豆の粉だと思う。

洗濯ものに色移りしていないのはラッキーだった。たぶん使用後のものだろう。犯人は昨日宿泊の学校行事から帰ってきた長男だろう。


洗濯ものをひとまず干し終えると掃除機を持ってきて、散らばったコーヒー豆を掃除していく。なんとなく吸い込み力が弱い。もちろんモーターはしっかり回っているので、掃除機もお掃除が必要だと思った。1階のコーヒー残渣と、周辺を掃除機で吸い、階段の埃、2階の廊下も掃除機をかけ、ベランダの部屋のコーヒー残渣を吸い始めた。今日は風がよく通り抜けているせいか、先ほどよりもコーヒー残渣は広がり、思わぬところにまで広がっていた。掃除機で吸ってくれているのだが、やはり吸い込みが甘いような気がする。


ひとまず掃除機をかけ終え、洗濯ものをベランダに干して、今度は掃除機の掃除をすることにした。我が家の掃除機はトルネード型の掃除機だが、ごみ入れもたくさんのゴミが回収されており、空気の流れるところもミクロの埃がたくさんついている。室内でこれを掃除すると、ハウスダストが思い切り舞うことになるので、玄関先に掃除機のゴミ回収部位を持っていき、玄関で一人閉じこもり掃除機を掃除した。


ゴミ受け皿に回収されたごみを、まず持ってきたビニール袋に捨て、空気の流れでミクロのハウスダストで汚れている部分を、持ってきたティッシュペーパーで袋の外に出ないように注意しながら、汚れを落としていった。いつもならそれで終わるのだが、今日は一番最後のフィルターも見てみることにした。確認すると、明らかにそのフィルターもミクロのハウスダストで目詰まりを起こしているようだった。さすがにこれでは吸引力が落ちてもおかしくない。ただ、このフィルター、水洗いできるものなのかどうかわからない。つまりを掃除機で吸おうと思っても、その掃除機をメンテナンスしているのでこれまた意味がない。しょうがないので、表面のダストはティッシュペーパーでこすり落とし、慎重に本体からフィルターを外し、原始的な方法ではあるが、裏からトントンと軽くたたいて、少しでも吸着されているフィルターから、ダストを落とそうと頑張った。


ちょっとはフィルターもきれいになったようで、ごみを集めたビニール袋の口を縛り、再度掃除機を組み立てなおして、作業場とした玄関先を掃除した。なんとなく吸引力も上がった気がする。よかったよかった。


もう少しメンテナンス性がよければいいのになぁ、と思うと同時に、長男が帰宅したら、コーヒー残渣のことについて確認しようと思っている。ズボンのポケットに入れていたのだろうか?どこに入れていたのかが一番の疑問点である。

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