Are You "Lady"!? ②

「……はっ?」


頰を伝うぬるりとした温かいものは血だろうか。

耳鳴りがひどい、何かが真横を掠めていった。 一体何が


「―――――きゃあああああああああああ!!!!!!」


硬直した頭が誰かの悲鳴によって叩き起こされた。

そしてようやく認識できた、何が起こったのか、何が掠めていったのか。


《マスター、提案です。 今すぐ全力ダッシュでこの場を離れるべきかと》


ハクの声が遠い、心臓の音がやけにうるさい。

糸だ、足元に叩きつけられたのは放射状に広がった糸。

粘ついた糸は吐き捨てたガムのようにしつこくコンクリにへばり付いている。


先ほど頬をかすめたのは間違いなく「これ」だろう、しかし一体誰が?

……いや、その答えは俺のすぐ後ろにいるのだろう。


『ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』


振り返ると、すぐそこにクモがいた。 

ただのクモではない、朝のドラゴン程ではないが見上げるほどの大きさだ。


「……ハク、最近のクモってここまででかくなるもんなんだな」


《こんな時に下手なボケかまさないでください、どうみても魔物ですよ魔物!》


「分かっちゃいたけど1日に2体ってお前……!」


赤い八つ目がぎょろりと蠢き、クモの尻がもぞもぞと動く。

尻の先には本来クモには無いはずの器官、サソリの尾のようなものがくっ付いていた。

「ようなもの」と言ったのはサソリとは違い、先端は針ではなく筒のような形状をしているためだ。

そう、まるで砲身のような……


《――――思いっきり跳んでください!!》


「っ――――!!」


ハクの指示に従い、反射的にその場を跳び退く。

一秒前まで先ほどまで自分が居た場所にバスケットボールより一回り大きいような糸の塊が叩きつけられた。

その威力たるや、綺麗に塗装されたコンクリがひび割れ、陥没するほど。

もし直撃したらと思うとゾッとする。


《どうやらあの尻尾が砲台のようですね、糸の塊を射出して獲物を捕獲すると》


「捕獲どころか射殺されるわあんなもん!」


先ほどまで平和な日常を描いていた歩道橋の上は一転してパニックに変わる。

ドラゴンの時とは違う、あれは数日前から飛来の予測と事前の対策があったからこそ皆あそこまで平和ボケできていたのだ。


『ギルアアアアアアアアアアアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!』


このクモは違う、突然ぽつんとこの街中に現れた災害だ。

何故? いや、理由なんて後で良い、今はとにかくこの状況を……


「ハク! 警察に通報を、場所は駅前サルコ通り東出口前!」


《了解です! あとは下の警官たちも駆け付けてくれます、私達も何とか逃げ……》


「駄目だ! 魔物は魔法少女でしか倒せない、警官だけじゃどうにもならないだろ!」


拾い上げた瓦礫を欄干に叩きつけ、派手な音でクモの注意を引く。

幸いクモもこちらに気付いてくれたらしく、他の一般人に向きかけていたヘイトがまたこちらに集まった。


《ちょっ! 何やってんですかマスター!?》


「魔法少女が来るまで時間稼ぐんだよ! こっちだバカクモ!!」


音を鳴らしながら逃げるとクモも律儀にこちらを追う。

速いが逃げられない速度ではない、これなら時間は稼げそうだ。


《正気ですか! さっきの糸弾一発喰らっただけでイチコロですよ!?》


「わぁってるよ! だからこそンなもん他人様に向けられてたまるか!」


《なんですかそれ、もっと自分と私を大事にしてくだs左に跳んでぇ!!》


左に飛びのいた瞬間、轟音とともに真横をすり抜けた糸弾が街路樹をへし折る。

ハクの指示が無ければ直撃だったろう、逆に言えばこいつが居れば避けられるって事だ。


「……ハク、こうなりゃ一蓮托生だ。 地獄までひとっ走り付き合えよ」


《ああ人選間違えたなぁ私! しょうがないなもぉー!!》


クモの方はというと尻尾の砲門をだらりと下げたまま、障害物をなぎ倒してこちらへ距離を詰めてくる。

次弾が飛んでこないところを見ると糸は一発撃つと再装填に少し時間がかかるらしい。


「ちょっと厳しいかと思ったが、これなら……」


「―――ひー君! 何やってんの!?」


聞き覚えのある声に橋の下を覗いてみると、先ほどまで一緒にいた男島のおっさんがこちらを見上げていた。

周囲にはパトカーとドラゴンの後処理をしていた警官たちも集まり、必死に声を張りながら民間人を避難させている。


《マスター、来てます! クモ来てますって!》


「っと、いけね……!」


少し気を逸らしている間にも、わしゃわしゃと多脚を蠢かして迫るクモの動きは速い。

こちらもクモの注意をそらさない様、極力距離を離さないよう走り出す。


「おっさん、避難誘導そっちは任せた! 俺は魔法少女が着くまでこいつを引き付ける!」


「何言ってんの! 馬鹿言わ……う゛お゛おおおおおおでけぇ!!?」


橋下からでもクモの姿を確認したらしく、おっさんが野太い悲鳴を上げる。

するとクモはその声が癇に障ったのか、欄干から身を乗り出し、もたげた尾を警官たちの方に向け……


「――――駄目だおっさん! 逃げろ!!」


ズドン、と腹に響く音を轟かせ、放たれた糸弾はパトカーを紙屑のように吹き飛ばしながら着弾した。

人間を蹴散らすその威力と舞い上がる土埃に血の気が引く。


「お、おっさ……!」


「ふん゛ぬらぁ!!! おどれ虫けらがァ、美少年に傷がついたらどうしてくれるッッ!!!」


土埃の中からグシャグシャになったパトカーを投げ飛ばして男島のおっさんが現れた。

多少の汚れはついているが制服を引き千切らんばかりに盛り上がった筋肉には傷一つない。


《……マスター、あれ人間ですか?》


「…………たぶん」


おっさんは無事だ、しかし周囲の民間人と一般警官はそうはいかない。

衝撃で飛び散った瓦礫やらパトカーやらで怪我をした人も多い、それどころか撃ちだされた糸に絡まって動けない人もいる。


「クソ、無事な奴は構えろ! 撃て! 撃てぇー!!」


運よく被害を免れた警官たちが隊列を正し、ホルスターから拳銃を引き抜きクモに向かって発砲する。

パンパンと乾いた発砲音が連続する、この状況で見事な練度だと感心するが……


《駄目ですね、あれじゃ効きませんよ》


ハクの言う通りだ。

クモに向かって放たれた銃弾は命中こそすれど、皮膚すら貫けず威力を失い空しく落下する。

これだ。 魔力を持たない攻撃はたとえミサイルだろうとこのクモを倒すことが出来ない。

魔力を持った生き物は、魔力を持ったものでしか倒せないという大原則が警察の必至な抵抗を蔑むように阻む。


「怯むな、撃て! 撃ち続けろ!」


「駄目だ、あまり刺激するんじゃねえ!!」


こんな豆鉄砲、幾ら食らった所でクモにとっては「鬱陶しい」くらいのものだろう。

だが、ただでさえ切れやすいってのにそんな真似を続けるとどうなるか……


『――――キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』


金物を引っ掻いたような不快な叫び声を上げ、クモは再び尾を構える。

いや、待て。 まだ装填は終わってないはずだ、落ち着け、何か方法があるはずだ。


《……マスター、悪い報告が2点あります》


「なんだ、これ以上に悪い状況って何かあるのか?」


《えーと、まず1点。 さきほどまで糸弾ですが5割ぐらいの質量で撃っていたようです、今残り5割+追加装填分でおそらく8割分ぐらいチャージされてますかね。 まずこれが1点目》


「おい待て、それって……!」


《次に2点目、最悪です。 、気張ってください》


ハクの忠告はすでに遅く、放たれた糸はまるで爆弾だった。

衝撃だけで歩道橋ごと道路をへし砕きながら周囲に瓦礫と糸の破片をばら撒く。

着弾の余波で人が、車がなぎ倒される。 警官たちの抵抗を無駄だとあざ笑うように。

そして数拍ほど遅れて、俺たちの足場ごと完全に歩道橋が崩壊した。


一瞬の浮遊感の後、瓦礫と一緒に落下する身体。 地面との距離およそ数m

どうする事も出来ずに俺は崩れた歩道橋の瓦礫ごと地面にたたきつけられた。


『ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』


一匹だけ、何事も無かったかのように瓦礫の上で吠えるクモが酷く腹立たしかった。





《……マスター、生きてます!? 死んでません!? 五体満足ですか!?》


飛んでいた意識がうるっさい声に起こされる。

全身が痛い、なんだこれ、確か俺は……


「ゲホッ……! ハク、どれくらい寝てた……!?」


《ああ良かった、意識はあるようですね。 言ってもほんの数十秒ほどです、身体は動かさない方が良いですよ》


どうやら奇跡的に瓦礫に押し潰されるようなことはなかったらしい。

両足は折れたか瓦礫に挟まれているのか、動かすことが出来ない。

何とか顔だけ動かして辺りを見ると瓦礫の上にポツンと傷一つないスマホ(とハク)が乗っかっていた。


「……なんかお前だけやけに身綺麗だな」


《まぁ私が入った事でこのスマホもだいぶ物理耐性付いちゃってるんでー……あはは、なんかすみません》


「まあ無事なら良いや、あとはおっさんたちは……」


ふと、周囲が暗くなる。 見上げてみれば、憎たらしい八つ目がこちらを見下していた。


「……よう、俺なんか喰ったら腹下すぞお前」


腹の中から暴れてみれば傷ぐらいつけられるだろうか。

最期の覚悟を決めて、クモが大口を開けたその時だった。


「――――そこまでです!!」


蒼い光が飛来し、俺とクモの間に立ち塞がった。

流れるような美しいポニーテール、青い花のような模様に彩られた巫女服のような和装。

朝の軌跡が脳裏によみがえる。 間違いない、あれは……


「ラピリス!!」


「ええ、魔法少女ラピリスです! 申し訳ありません、到着が遅れました!」


凛とした所作で刀を構えるその姿は、朝のドラゴンを倒した魔法少女そのものだ。

朝と違うのは、もはや周りに歓声を上げる者がいないくらいか。


「意識がある方は避難を! お兄さんも逃げ……られ、ないですね。 待ってください、すぐに片付けます!」


それだけ言うと魔法少女はクモの方へと向き直り、刀を構える。


《ヒュー! やりましたねマスター、ひと時はどうなる事かと思いましたがこれで……》


「……いや、まだ分からねえぞ」


他の魔法少女ならまだ心配も無かった、だがラピリスはまだドラゴン戦での疲労も抜けていないはずだ。

見た目には現れていないがコンディションは万全じゃない。 だとすれば万が一だってあり得る。


『ギルルラアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』


ラピリスを敵として認識したクモは前足を大きく振りかぶり、叩き落とす。

しかしラピリスも隙の大きいその攻撃を黙って受けるほどのんきしちゃいない、一足でクモの懐へ飛び込み、がら空きの腹へ向けて鋭い斬撃を浴びせかける。


『ギギャア!?』


「……ちっ」


完璧に入った、そのはずだ。

しかし斬撃は薄い切り傷を作るだけ、クモへのダメージは微々たるものだろう。

舌打ちと共にそのまま二度、三度と斬りつけるがどれも致命傷には至らない。


《うええぇ!? 全然効いてないですよ、なんでぇ!?》


「魔力が足りてないんだ、やっぱり回復しきってない……!」


《何か無いんですか!? 一撃でなんかこう、ずんばらりんしちゃえる必殺技とか!》


「それ使ったから魔力が足りてないんだよ!」


クモも潜り込んだ魔法少女を腹で押し潰そうとするが、ラピリスも間一髪離脱し、距離を取る。

ラピリスの連撃にクモも無傷という訳でもないが、それでもダメージは浅い。

そして再び、クモの砲台が構えられた。


「ラピリス、避けろ! そいつは糸を弾丸みたいに飛ばしてくる!!」


「分かりま……っ!?」


《えぇ!? なんで止まっ……あっ!》


ラピリスの後ろには先ほどの一撃で気絶した警官たちが横たわっていた。

駄目だ、避けられない、あれじゃラピリスが避ければ彼らに弾が直撃してしまう。


 ――――放たれた弾が命中する瞬間、クモの八つ目がニヤリと笑みを浮かべた気がした


《ヒエェ、直撃!?》


「ラピリス!!」


「っ……かはっ!」


流石は魔法少女というべきか、あの直撃を喰らってダメージはあるものの大事には至っていない。

問題は体中に纏わりついた糸だ、必死に刀を突き立てるがクモ糸はびくともしない。


「クソ……! ハク、なにかないのか!?」


《何かって何ですか!?》


「お前魔人なんだろ! 魔力があるならあいつを倒す手段が何かないのか!?」


そうこうしている間にもクモがラピリスの方へ近づいていく。

クモが獲物を糸で捕らえたら……後の流れは想像するまでもない。


《む、無理ですよぉ……あっ、このスマホ投げつければちょっとくらいダメージあるかもしれませんけど》


「クソッ、この……!!」


乱暴に瓦礫の下から足を引き抜こうともがく。

暴れるたびに瓦礫や剥き出しの鉄筋に擦れ、傷が増えていくが構うもんか。


《ちょっ、無理ですってマスター! 第一抜け出したところで何ができるってんですか! あなたがそこまでする義理は……》


「あるよ!! どいつもこいつも魔法少女に頼り切りやがって、おかしいだろ!」


這いずり出ようと地面を引っ掻いた爪が剥がれる。

今まさに少女が命の危機にあるというのに、誰も立ち上がれる人間は居ない。


「なんであんな子供が戦わなくちゃいけないんだ! 何で死ぬほど怖い目に遭わないといけないんだ! そういうのは俺たち大人の仕事だろ!!」


恐ろしい魔物との戦いで心を病んだ少女を知っている。 

狂暴な魔物との戦いで顔に消えない傷を負った少女を知っている。

何度魔物に傷つけられようと、泣きながら立ち上がる少女を知っている。


そして、魔物に殺された少女を知っている。


「もううんざりだ! せめて、せめて……」


《…………》


「……俺にあいつを、倒せる力があれば」


《……ありますよ》


―――今、こいつはなんて言った?


《私に戦う力はありませんが、そういう事なら手があります。 全員助かるかもしれない手段が1つ》


ハクはこともなげに言ってみせると、画面外に手を突っ込み、見慣れないアプリを引っ張りだした。

その身に纏う病衣と同じく真っ白なアプリ、黒く縁取る四角の境目が無ければ服の色に溶け込んで見えないほど。


《私が提示できるのは1つ、成功すればみんな助かります。失敗すれば全員死にます》


思えば俺は、この時にこいつの誘いを断っておくべきだったのかもしれない。


《魔人と相乗りする勇気、あなたにありますか?》


両手に抱えたアプリをずいっと画面に押し付ける。 

……押せということか。


「んなもん……とっくに出来てるよ!」


迷う時間はとうに無い――――俺は片手を伸ばして白いアプリを叩いた。


≪―――トランスシフター!!≫


「えっ、なんか喋った」


《気にしないでください、仕様です》


スマホからはハクのものとはまた違う迫力ある声が響き、チカチカと画面が瞬く。

もたもたしている間にもクモは歩みを進め、今にも魔法少女へとその牙を突き立ててようとしている。


「おい、ここからどうすりゃいいんだ!?」


《慌てないでください、契約は結ばれました。 変身ポーズが決められないのは不服ですが仕方ありませんね。 それじゃマスター、“戻ってきてくださいね?”》


≪Are You Lady!?≫


「なにが!?」


スマホから一方的に投げつけられる言葉と共に、俺の身体は立ち上がる黒炎に飲み込まれた。




――――――――…………


――――……


――…



残り半歩――――踏み込むがいい。


魔法少女ラピリスは絡みつく糸の中で静かに殺気を隠し、クモとの間合いを測っていた。

朝の一戦から回復しきっていない魔力。元から燃費は良い方ではなかったが、現場までトバしてきたせいもあり今はクモの皮膚をまともに切り裂けないほど消耗している。


到着を急ぎ、仕留め損ねる本末転倒なこの失態。

反省は後にして残った魔力を振り絞り、その全てを刀身に集める。

もはや守りはかなぐり捨て、捕食の瞬間に相打ち覚悟の斬撃を叩きこむ。 現状を打破する術はそれしかない。


シャカシャカと忙しなく八足を蠢かし、這い寄るクモ―――残り2歩―――1歩――――半歩――――そこでクモは歩みを止めた。


「……ああ、用心深いですね。 この下郎」


刀の届かないギリギリの射程から向けられたのは牙ではなく、尾の砲台。

私の肉は仕留めてから味わうつもりか、不愉快極まりないが正しい対処だ。


『ギルアァ……!』


残り少ない魔力を防御に回せばこらえきれ……否、次に続く手がない。

ここまでか、もはや詰みの宣告にも等しい弾丸が放たれるその瞬間――――


「――――ちょっと待ったああああああああああああ!!!!!」


横から凄まじい速度で突っ込んできた黒い影がクモに跳び蹴りをかまし、その衝撃で糸弾が数十㎝ほど外れてアスファルトを叩き砕いた。


「……はっ?」


「身体が痛くねえ、そして軽い! ハク、これなら行け……あれ?」


灰を被ったように白い髪、首には同じく真っ白なマフラーとクシャクシャの黒いローブをたなびかせる、モノクロな少女。


その顔や胴をペタペタと触れて戸惑うその姿は私とあまり変わりない年頃の様に思えるが、感じるその魔力は間違いない。


「えっ……あれ……!? 声が高い!? 目線が低い!? なんだこれ、俺、俺……!」


新たな魔法少女が、そこにいた。


「俺……魔法少女になってる!!?」

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