第3話
「守っ、ごめん、どうしても我慢できなくて……」
隆二さんはハチミツみたいに蕩けそうな顔で僕の胸の尖がりに触れる。
彼の指の腹でねんどをこねるみたいに押しつぶされ、僕はビリビリとくる電気のような気持ちよさの刺激に仰け反った。
快楽で身体が痙攣する。彼が収まっていた僕の後ろも彼を締め付けた。
「ああ、いいよ、守っ、凄いよっ」
狂ったように隆二が突き上げる腰の動きに翻弄され僕はベッドのシーツをかきむしるように掴んだ。
隆二が来るたびにベッドが二人の体重で軋む。
「あっはっ、ああ、い、いいよぉ、ああ、こんなのっあ、いやっ、あっ、隆二っイクッイクッーはぁ……あぁん」
絶頂を迎えた僕は仰け反り、思わず口の端からヨダレが零れてしまった。
しばらく身体の痙攣が止まらなくて、僕は息を整えながら隆二の背中に腕を回した。
「もう……」
「ごめん……」
熱いシャワーを浴びながら、隆二はまだ冷めやらぬ身体の熱に翻弄されているようだ。
体を洗っている最中にボディソープの泡を体中につけたまま僕を背中から抱きしめていた。
「もう僕らは結婚までしている仲なのに……」
「馬鹿だなぁ……結婚したからじゃないか」
背中から回していた隆二の腕が伸びてきて手で顎を掴まれた。熱くてぬめった舌が僕の唇を割って入り、僕の前歯の羅列をなぞった。
それだけでまた背中からゾクゾクとした快楽が駆け上がり、僕は思わずため息が口の端から漏れた。
その一瞬を逃すことなく隆二の舌が僕の口内に侵出してくると、僕の舌をすくいあげ、強めに吸い上げる。
「ね、もう一回だけ」
「あ、ダメだめだったら……! ああ」
そういうわけで僕らはこんな風に毎日甘い生活を繰り返していた。
でもちょっと幸せすぎて時々怖くなる。
それでも僕の隆二への思いは変わらないし、大好きすぎて困るほどだ。
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