第2話
妙に足元が肌寒く、眠りの意識から引き起こされる。瞼の裏に光を感じた。
部屋の空気は昨夜より冷たく、思ったよりも体の末端が冷えていた。けれど妙な圧迫を感じる。
しかし意識がはっきりすればするほど同時に強烈な快楽が足の先から脳天に駆け巡り、劣情が押し寄せてゾクゾクとする。
ある一点だけは焼けるように熱い。燃えるような身体の中心の火照りが全身に広がるように鳥肌をたて、僕は目を覚ました。
体が重い、気づくと僕はこれ以上ないほど脚を広げて膝が今にも肩に付きそうだった。
その暖かさの正体は人肌でそれが僕の上に覆いかぶさっていた。
そしてあろうことかご丁寧に彼の熱くて硬くどこよりも一番熱を帯びたところが、僕の体の中にいる。
「あっ、りゅう……っ、んっ!」
開かされていた脚が思わずピリピリとつま先まで突っ張り、ぞくりと粟立ち、たまらない快楽が突き上げてくるのに耐え切れず、思わず僕は下唇を噛んで震えた。
夕べ着て寝ていたはずのモコモコのパジャマの下はすっかり取り除かれ、自分の欲もすっかり元気になってあろうことか先が濡れている。朝だから無駄に元気だ。
かろうじて青く淵に黒いストライプの入ったブリーフだけが片足に引っかかっていた。
上着ははだけて胸元が全開になり、隆二のたくましい胸が覆いかぶさっていた。
僕の胸の上ですっかり元気になってる尖がりと今にも擦れ合いそうになっている。
隆二は僕の頭をそっと撫でながら、トロンとした視線で上から僕を見つめていた。
何がどうなっているのかわからないまま隆二は僕の体の中に幾度も入ってくる。
僕の後ろはもう完全に出来上がっていて。隆二が僕を突き上げる度に水音が聞こえ、僕ははぁんと淫らな声を上げてしまった。
(ああ、昨夜もしたのに……。ああ、どうしちゃったの? 隆二)
「はっ、はっ、ああん」
会話をするよりも劣情に溺れる方がずっと早く、僕はあまりの気持ちよさに彼の腰に足をぎゅうっと絡ませた。
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