第24話
「ご名答、ですわ勇さま」
彼女の大きな目はキラリと光り、子供のような笑顔を浮かべて・・屋敷の大きな窓から入る朝日に髪がキラキラと輝かせて・・まるで・・
「人生の2/3を引き替えに自分の[幸せ]をお願いしたのはわたくしです。
飢える事も貧しくなる事も[恐怖]も惨めな思いも、全てを遠ざけていただいたのですわ」
・・恐怖・・か、
「つまり・・今は本人って事か。
それで今度は、お嬢様がオレに直接話があるって事なんだろ?」
残念だが、ゴモリーとの契約は完了したのだろう。
後はアンタが奪われるだけだ、オレに何を求めてももう手遅れだろ。
「?・・?いえ?わたくしは、勇さまと直接お話ししたかっただけですの。
あの方の・・魔界の侯爵、ゴモリー様のお心を少しではありますが動かした男はわたくしの知る限り勇さまが始めてなのですもの」
・・・なんだろね、嫌われたか気に入られたの二択だろうけど・・
「多分おれが[勇]だからだろ、魔物の天敵みたいな物だからな。
本能的に他のヤツとは違う反応をしただけじゃないか?」
直に殺したくなった、とか。
(・・・おっかないな、恐すぎる)
「?・・そうなのでしょうか?
女のわたくしから見ても・・フフッ、馬に蹴られたくありませんからこの話はここまでにいたしましょうか」
(毒蛇と力を合わせて自分だけの[幸せ]を願う・・か、エモノにはなりたくないな)
「それで、それだけか?
おれが悪魔に目を付けられましたって忠告なら感謝して受け取るが・・」
どうせそれだけじゃないだろ。
「・・本当につまらない方ですね。
ゴモリー様のような美女に特別扱いされたのですから、少しはドキドキとかするべきなのでは?・・・急にそんな反応をなられてもこまりますが」
嘆息[たんそく]、肩を下げパンを摘まんで口にしてからのもう一度嘆息。
何がそんなにガッカリなんだよ、オレが悪いのか?
「まぁ、キミが美女だって事は認めるよ。
普通の男なら、、ホモでも無ければドキドキしてスープも口に通らなくなるな」
普通の、何も知らない男ならな。
オレが普通の男でゴモリーが悪魔で無くて、お嬢様の本性さえも知らなければな。
「お褒め戴き光栄ですわ、つまらないお世辞でも言ってくれる人によっては聞こえかたも違いがある物なのですね。
簡潔に言いますと邪神像の報酬に関してです、お気づきのように邪神像の役目は終り、皆さんにはいつでも報酬をお支払いする事が出来ますが・・」
領主が『3日ほど待ってくれ』とか言ってたからな、それまでの間は冒険者たちはこの屋敷に滞在する。
だがオレは違う、事実を知る人間をそばにおけば誰かに喋ってしまう事もある。
それに新領主様は引き継ぎで忙しくなる。
つまり、『お前は早く出て行け』ってことだ。
「カネ払いが良い事は美徳だな、それでオレに口止め付の割増料金でもくれるのか?」
こっちも素性がアレなんで通常の2/7で十分なんだが・・
「話が早いのは助かります、ついでにあの悪魔も連れて行って下さると助かるのですが・・それも解決は数日と聞いていますので」では、こちらを。
お嬢様はオレの背後に立っていたメイドの顔に目線を向ける、それだけでメイドさんが動きとなりの部屋から小袋を運んで来た。
「一つはジョン様の取り分、そしてもう一つは魔物さんの分、あとの一つは口止めとなります。お納め下さい」
カートに乗せられた袋がテーブルに置かれ、チンッと音を立てた。
(中を確かめる・・ってのは無粋か、冒険者なら確かめるんだろうが)
「ではありがたく」金属の重みが手にズッシリとくる、多分金貨だ・・
おれは銀行を利用出来ない状態だから、もう少し少なくても・・って言うのは駄目だろうな。カネは大事だ。
「遅れたが、二つ目の質問だ・・・あいつらはどうなる?」
生け贄にされた領民、もしくは攫われてきたのか・売られてきたのかどちらかだろう、あの儀式に連れてこられ運良く・・運悪く生き残ったヤツらは。
「殺しますわ、口を封じるのに死体にする以上の口止めはありませんから」
さらっと当然のように、表情も変えず女は言った。
「なら今、お前は殺して置く。朝食の礼だ、痛みも少しだけ我慢しろ」
殺気は無い。
おれは飯を終えたら首を刎ねる。
この土地が[浄化]されるのと、この女が死体を積み上げるのと違いが無いからな。
(この女を今殺し、その足で村のヤツらに『逃げろ!』と警告ぐらいはする。おれができるのはそれだけだな)
ウフッ「本当にあの方が言った通り反応ですね、元々死ぬ筈だった人間を殺すだけと言いますのに・・冗談の通じない。
殺す以上にメリットがある以上殺しませんわよ、あの儀式の生き残りが本当に貴方を縛る枷として使えるなんて・・信じられませんわ」
少しだけ笑顔を作り、食事を続けながら呆れるような仕草を見せた。
「世の中にはつまらない冗談を口にしただけで死ぬ人間もいる、自分がいつまで殺される立場にならないとは思わない事だ」
貴族でも女でも死ぬ時は死ぬし、殺される時は殺される。
偉いヤツは自分が特別だと思っているから解らないんだな。
「彼らの処置は・・治療院というのでしょうか、教会のしている慈善事業の一つにそんな物が有りましたよね?
完全に壊れた方はそちらにお任せし、回復しそうな者は我が屋敷で雇います。
当然見張りもかねてですが・・・逃げた場合は処理しますよ?危険ですもの」
「人間を人間とは思わないんだな」
この女、精神的な部分をみれば領主の父親より黒い。
?「わたくし、自分自身の為に父親ですら排除したのですよ?
他を肉親より大事に扱うとでも?」
なにを当たり前のことを、そんな表情でルべリアが笑う。
・・・・「そうか」
多分、オレは勘違いしていたのかも知れない。
(元凶はゴモリーじゃなく、この女だったのかもな)
全てが終わった後だからどうでもいい話になるが。
ハァ・・まぁいいか、生きているなら自分達でなんとかする機会も努力もするだろう。
他人を一生を助けて続けるなんてことはオレには出来ない、正義の味方じゃないんだ。
「御納得していただき光栄ですわ・・・聡明な貴方が女性でしたら、あいじ・・コホン!
わたくしスポンサーになって差し上げますのに」
(こっちは、金輪際係わりたくねぇよ)おっかない。
それに・・
「早速交渉したいんだが・・このカネで[旅の翼]を売ってくれないか?
ここから歩いて近くの町まで、ってのは遠いだろうし」
オレの為だけに馬車を出してくれっていうのも、、、ないだろ?
貴族の家なら避難用とか緊急の用で使う為に、二~三個は常備しているはず。
「馬を出してもよかったのですが・・・お売りするまでも無くお渡ししますわ。
その代わり・・後の彼女を同行させてはいただけませんか?
町で色々と購入する物も有りますので」
勇者の後に戻った白いメイドが頭を下げた、
(買い出しか・・)
「オーケーだ、彼女は帰り分の[翼]は町で買うんだろ?護衛込みで全て引き受けた」
「よろしくお願いします」
白いメイドは無表情のまま再度頭を下げた。
この感情の無さは多分昨夜あの場所にいた一人だろうか・・
(同僚が死んだんだからな・・・それともあの惨状を作る為に訓練されているのか)
・・・最悪なのは、オレの口封じを命じられているって事も・・有るか・・・
何も知らない冒険者達はあと2日この屋敷でご滞在、オレは知りすぎたから口封じってのはワリに合わない。
勇者は朝からキツイ食事を終え、部屋で荷物を整理し呼び出しを待つことになった。
「って事だ、[旅の翼]はそのメイドが持っている。
おれ達は町でメイドを護衛しながら自分の身も守るのが仕事だ。
悪魔の[認識阻害]がどの程度の物か解らないから、回りの目線・表情・動きを見逃すなよ。囲まれたら即離脱だ」
(あとメイドが騒いだり声を上げたら当て身、襲って来ても当て身する。
殺すとあの新しい女領主が面倒だ。あの女が食べ物を出して来たら・・)
ズボンのポケットに入れた毒消しを確認・・よし!
「オレの顔色が急変したら[解毒]と[麻痺回復]を頼む、一応な」
ピョートルの頷きを確認し、スラヲの顔も[キリッ]とした表情・・うん、大丈夫だな。
コン!コン!扉を叩く音でオレ達3者に緊張が走る。
「準備出来ましたか」声はダイニングの時に聞いた無表情なメイドの声だ。
「準備は出来ている、町までお送りしますよ。お嬢・・・」
扉を開いたソレは、メイド姿に顔を隠すような黒いベールとしゃれっ気の無い帽子。肘まで隠すような黒いレースの手袋と長い黒皮のブーツで身を固めていた。
・・だれだ?
「申しわけありません・・この白いは肌はひとの目を引きますので・・」
・・白い肌もそうだろうけど、普段からこんなので買い物してるのか?逆に威圧感が凄いんだが。
屋敷から出て直ぐに黒い指先が差し出された。
「どうぞ」
仲間認識していないから、体が接触している必要があるのだろうが・・
「・・カゴとバックはオレが持つよ、一応護衛だからな」
一瞬止ったメイドから、腕に下げたカゴを受け取りバックを背負う。
「よしピョートル、手を繋ぐぞ。放すなよ」
オレの右手は相棒を掴み、左手にメイドの手を掴む。
びくっ、反射的に細柔らかい指に力がこもり、ゆっくりと左手が掴まれた。
そしてメイドは左手に持った[旅の翼]を放り投げ、効果が発動した。
・・・・・・・・・・・
日光の傾きから見て・・(そんなに飛んでない・・か?)
「あの・・そろそろ手を」
勇者はしっかり握っていた手を緩め、指を放す。
・・(?なにを見ているんだ?)
「すまん、強く握り過ぎたか?」
すいませんね、異性の手を握るのに慣れて無くて。力加減が解らないんだよ!
「いえ・・その・・ジョンさん・・でよろしいのですよね?」
じ~~~と見られている感じでそう言われても・・アレか?
「ああちょっと魔法でな、雰囲気を変えてある。
オレはこの辺じゃ珍しい職業らしいんで、変装代わりにな?」
どんな風に見えているんだ?なぁピョートル?
「ちなみに、Pーはどう見えてるんだ?そのままか?」
悪魔が[認識阻害]をかけたのがオレだけなら魔物のままかも知れないし、もしそうなら町には入れなくなる。
「・・戦士様?・・?小さい、ホビットさんのようにも・・?」
(姿を変えるのでは無く認識阻害か、見る人間によって違うように見えるとか?)
「・・なら大丈夫だな、荷物は心配するな。
いくらでも持ってやるから遠慮せずに買い物をしてくれ」
そこまでが仕事だ、帰りは荷物が体に触れていたらいいのだから持ち歩きの間だけこっちでやるさ。
(それ以上の荷物でもこっちには仲間がいる。
スラヲにもいい鍛錬になるよな?どんと来いよ!)
・・・そう、荷物の重さだけなら、どんと来いだ。
(忘れてたな・・女性ってのは買い物が長いんだった)
石鹸・砂糖、そこまではよかった。
メモを片手にドライフラワーのリース、青紫の香油、柔らかいブラシ、桃色とか黄色とかの色の付いたインク、花を押した紙・・・
「どうでしょうか?」
「・・ああ、良い匂いだと思う」
正直解らん、となりでピョートルもウンザリ気味で、、、あ!
スラヲが飛んでる虫を捕食した!
「すみません、すこしはしゃいでしまって。買い物・急ぎますので」
「いやいい、いくらでも付き合うよ」
女の買い物はストレス解消になるらしいし、それにアノ屋敷で仕事をしているなら・・この程度の気晴らしは必要だろう。
女のストレス解消に付き合うくらい、大した事は無い・・・・はず。
「・・・その、もう少しかかっても・・」
「いいよ」今そう決めた。
・・・・・
昼も過ぎ、どれだけ歩いたのか・・おれは多分町中を歩いた気がする。
変わったメイドに荷物持ちが二人もいるんだ、絡んで来る面倒なヤツが出る訳も無く、変なヤツに話しかけられたりして疲れた。
なので三人は一息入れる事にする。
屋台のパンをかじり、果実水で喉を潤す。
(・・この女、なにか持ってきたっぽいが・・)
先に買って喰えば遠慮する演技をしなくてもいいからな。
メイドもカゴから取り出したサンドイッチを食べている、毒とかは無さそうだった。
「Pーちょっと頼む、変なのが来たら多少怪我させても構わないぞ」
少し買い物だ、町中を歩いたからな。
買う店も値段も解っている、それに・・認識阻害がどの程度の物かを見ておく必要もある。。。実験だ。
「トイレですか?」
・・・「ああ、そんな所だ」
ピョートル、お前の前にいるお嬢さんがソワソワしてるじゃないか。
デリカシーだぞ・デリカシー。
オレは少し離れた場所に目的の店を発見、さあて・・認識阻害はしてくれるだろうか。
「・・こんなもんか?」
道具屋のオヤジに金貨を渡し釣り銭を受け取った。
う~~~んなんの問題もなくスムーズな買い物、国王の指名手配なんて嘘のようだ。
(・・悪魔に感謝する日が来るとはな・・奇妙な話だ)
オレに認識阻害術だけ教えてくれたら、すぐに地獄に帰ってくれないだろうか。
そうしたら、本気で悪魔に感謝するのに・・・
「なぁあんた、そいつは女用だがプレゼントか?」
そんな事を真面目に考えていると、オレの買った物を指さしニヤりと笑った。
そうなんだが何がおかしいんだ?
「・・アンタも好きだね~~、っていうか、止めときな。
アイツは屋敷のメイドだろ?白女はガキも白いのが産まれるって噂だ、アンタが本気ならそいつの面倒も見なきゃならねぇ。
そんで・・遊びなら女を苦しめるだけだからよ」
「アンタみたいな旅の男が時々きてプレゼントを買っていく、そして二度と帰ってこない」そうオヤジは言った。
(悩んでいたのは、そんなんじゃないんだが)
「警告か・・ありがとうよ」
勇者は釣り銭の中から1枚の銀貨を渡す。
「・・ありがとな、でも・もし本気ならカネは惜しめよ。
あの女が欲しいってなら、目玉が飛び出るくらいの身請け金を求められるって話だ。・・連れて逃げるなんて考えるなよ、必ず追っ手がかかる。
あの女達は目立つからな、どこに行っても絶対に見付かるぞ。
子爵だか伯爵だかのプライドとか権威とか威厳にかけて、絶対に捕まえられる・・そんで拷問されたような死体が領地の村に晒されるって話だからよ」
忠告・・助言を耳に止め置いて店を出た。
(身請け金・・か、あの領主がカネにこだわるとは思えないが・・大金は何でも使える価値があるから必要な物でもあるが・・違うか?
それだけのカネを用意出来ない者には彼女達を守れないって事か)
今となってはあの男の考えていたことは解らない。
それでも一応は彼女達を保護してきた事は事実だ。
(善人では無い事は確実だとは思うけど・・・はぁ、考えるだけでも面倒くさい)
「いら・・なんだい、あの女に花を贈っても意味ないよ。
領主の庭にいくらでも咲いているんだからね」
次に向かった花屋の女将は、オレを見た瞬間に嫌な顔をして忙しそうに背中を向けた。
この店でも、オレと同じように花を買った男が何人もいたのだろう。
「花屋の仕事は花を売る事だろ・・それに、その花は彼女にやる物じゃない・・手向けだ」
・・・「そうかい、なら派手じゃ無いヤツがいいかね」
そう言うと白と緑の小さい花のリースに紫の花を混ぜたリースを作り、女将は手渡してきた。
「ありがとう」銅貨を数枚手渡し、花のリースを袋に入れた。
「・・・アンタみたいなのは早く領地から離れた方がいいよ、ここの領主は見た目はまともに見えるかも知れないけどさ・・」
「住んでる人間には言いにくい事だろ、解ってる」
次ぎの領主が領民を考えるような人間とは思えないが・・
買い物を終えて勇者が戻った時スラヲをつつくメイドと、形を変えて避けるスライム。微妙に困った感じのピョートルがいた。
「待たせたな」
「いえ」
顔は見えないが少し楽しそうな雰囲気を邪魔した感じで、なにオレ、変な空気を作ってしまった?
・・・「土産だ」そう言って買ってきた羽帽子を彼女に渡す。
「昨日肩を貸してくれた礼だ」それに毒消しの助言もある。
枕の下の銀貨は他のメイドに渡っただろうし・・
・・・
「それと・・これを」花のリースを渡す。
誰に・・とか何のためにとかは言わなかった。
昨夜は死体が出過ぎた。
あの庭の花があの硫黄とアンモニアの臭いを誤魔化すため以外にも使われていると思いたいが、あの領主が死者に花を手向けるような事を許すとは思えない。
手向けの花を庭に飾れば、そこに死体があると言っているような物。
慎重なヤツは疑われるような事は絶対させないだろう、だから彼らには墓すら与えられていないはずだ。
「それが誰かの手向けになるなら、部屋に飾ってやってくれ」
それくらいは許されるだろ。
昼からの買い物は静かに終った、町外れまで彼女を送っていた時に彼女は片腕の手袋を外してその白い肌を見せた。
「・・ジョンさんは、この肌をどう思います・・」
「白いな・・一角ウサギ見たいだ・・と思う」
白くて細い、弓の腕を知らなければただのか弱い女にしか見えないだろう。
「!・・うっ・・うくっ・・フフフフフ・・」
何が受けたのか振るえるくらい笑ってしゃがんでしまった。
「あ~~ごめん、なにか間違えたか?」
「・・・っ・・イエ・・フフッ・・スイマセン、はじめてですよそんな風に言われたのは・・ふふっ」
「一角ウサギもアルミラージュもたいした違いは無くてだな、『どうだ』と言われたら『白いな』と言うしかなくてだな・・」
それ以外にどう言えというんだよ?
「・・いえ、聞けてよかったです」そんな人ばかりでは無いんですよ。
多分そんな言葉を言ったと思う。
彼女の肌を美しいと愛でる冒険者、美術品のようだと触れる貴族の男。
彼らは体を欲しがり、彼女達は与えてきた。
そんな事を聞かせる。
「そうか、美術品のように、か。
オレを射貫いたその弓の腕が怖かったから、そう思っただけで、、そんな風に言った方がよかったか?」
「いえ・・私は・・」
普通のひと、普通の女性のように扱うオレは少し変だと、彼女は微笑んだ。
「・・・では、お別れですね」
少しだけ元気になった彼女は、最後に勇者が渡した羽帽子を付けて微笑んだ。
白い腕と白い顔、赤く潤んだ瞳。
(・・・美人とか色白で綺麗だ、とか言うべきだったか・・)
「ああ、最後に一言だけ言わせてくれ」
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