25日目 いいことがある。
心理学的に日記を書き続けることは人生にとってとてもいい効果があるらしい。
俺からすればそれは朗報であるし、それを知った『もちぬし』たちにもどんどん俺を活用してくれと思うのだが、同時に、ちょっとしゃらくさいという気持ちがわいて気もするのだ。
だって、別に有用な効果なんてなくても、『もちぬし』たちは日記を書いてきたのだ。娯楽だったのか、本能だったのか、俺にもわからないけれど、過去の『もちぬし』たちはいいことだから日記を書いてきたわけではないと思うのだ。
自分の1日を宝物として、単にどこかに記録しておきたかっただけなんじゃないかなと。
とはいえ、俺を使うと『もちぬし』にいいことがあるって言われたらそれはそれで嬉しい。
ああ、日記帳とはいえその心情は複雑なのである。
なんか、『もちぬし』たちとそこは同じで、嬉しいな。
嘘日記を書いてきたからだろうか。
だとしたら、ちょっとずつ記録していてよかった。
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