QuestioN-疑問-
1
ピピピピピピ
朝の日差しが照らす部屋の中で、目覚まし時計がけたたましく鳴り響く。
「ふぁ……ぁ……」
「ふにゃぁ……ぁ……」
2つの欠伸が部屋に響く。
ベッドの上を見てみると、ビフレストが前足を伸ばして体の凝りを解消しており、ベッドから降りると毛繕いを始める。
階段を下りて洗面台に向かい、歯を磨いてからトイレを済ませ、リビングへと向かうとドアを開けた。
「あいつ、起きてるかな……」
「起きてますよ」
リビングの戸を開けたと同時に話しかけられたので声のした方を見てみると、ライトがソファーに座ってテレビを見ていた。テレビは丁度、ニュース番組が流れており世間の事柄を放映していた。
「何だ起きてたのか」
「何だとは、また変わった挨拶ですね。それはそれとして、昨日はブランケットありがとうございます」
ライトは、膝に掛けていたブランケットを持ち上げて礼を述べた。
そんなライトに、
「別に礼とかいい……」
「それより、朝食……何かリクエストあるか?出来る範囲で作るけど」
ライトは顎に指を添えると考え込んだが、直ぐに顔を上げる。
「特にないですが……あえて言うならオムライス、ですかね」
「私……ピラフ……食べたい……」
「そうか、ピラフは海老買ってないからオムライスに………………は?」
顔を上げて声のしたソファーの方へと向き直る。
よく見てみると、ライトの横に頭が半分飛び出ている。その頭がピョコンと顔を覗かせた。クリーム色の髪、金色の瞳、透き通るような白い肌、その姿を見た直後、
「…………何で居るんだ」
「やはり知り合いだったんですね」
少女はライトを見つめた後、
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