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「みゃあ~」
ご飯を食べ終わったビフレストは、
「こら!死ぬ気か!」
「とりあえず水飲んどけ……」
ビフレストは尻尾をユラユラ揺らしながら近寄ってくると、舌を出しペロペロと飲みだした。
そんな光景を、
「向日葵も欲しいのか?」
「私、猫じゃないよー!もう!」
「……ただ……ただ、
「時ちゃ~ん、アイスクリーム買い忘れてたから杏仁豆腐でいいかな~?」
不意に
「いえいえ、ありがとうございます。」
「これ、
「いいんですか?」
「勿論よ~ささ~席についてついて~」
一同は、席に着くと杏仁豆腐を食べ始める。何気ない食事も誰かと食べるとやはり楽しいものだ。
あれやこれやと話をしながら時間が過ぎていき、食べ終わる頃には22時を回っていた。
「初めて食べたけど美味しかった~」
「そうだな」
振り返ると、ビフレストが棚に置いていた何かを落としたようで下には少し分厚い木の板のようなものが落ちていた。
「ビフレスト!」
ビフレストは、ビックリしたように更に高い棚の上にジャンプして逃げた。
木の板のようなものを見てみると、アンティーク調の置時計でキラキラと硝子細工が煌めいている。
「す、すみません……壊れたかな……」
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