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「そういう事だったのね……」
事情を知った
「だって逃げちゃうんだもん……」
「そんな手荒にしなくても気絶させれば良かったじゃない」
「お前らなぁ……」
4人は教師に見つかって面倒事になる前に、体育館から出て
ガチャガチャ……ガッシャン!
一際大きな音がなると、遂に錠が手首から外れた。
「ふぅ……やっと外れたよ……」
「とにかく
「気絶?」
「話し合いで」
「うぅ…はい。しぃちゃんもごめんね」
そんな頭に、
「びっくりしたけど、気にしなくていいわ」
「どうかしたの?」
そんな
「いや……」
視線を外し、髪を触りながら素っ気なく返す。
上を見上げると、昨日の空と景色が重なる。何処までも透き通るような青い空は、誰にでも平等に魅せてくれるが、誰にも触れさせない。
――死にたい者と消える者……か
残り約152時間
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