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「そう、顔見知りよ」
「友達以下と言うこと?」
「そうなるわね」
「…………」
「なぁんだそっか♪私ったら早とちりしちゃって。危うく
確実に疑っていたが、皆は言葉を飲み込む。ここは触れずに水に流す方が、お互いのためになるだろう。
「これ良かったらどうぞ♪」
「え、えぇ……ありがとう」
海鮮物がふんだんに詰め込まれており、何故か桜でんぶが多めに使われている。
一口食べると、酢飯の旨味と海鮮の旨味がマッチして更なる食欲をそそる。
「あ!自己紹介まだだったね。私、
許嫁を強調させて、
「
軽く自己紹介をすると、
「うん、しぃちゃんよろしくね」
「……しぃちゃん?」
「俺以外には、あだ名で呼ぶんだ。因みに
「
「女の子同士なんだしあだ名で呼んでよ。ヘリアンサスとか」
「長すぎだろ……」
「向日葵の学名が『Helianthus《ヘリアンサス》』だから語源の『herios《ヘリオス》』と『anthos《アントス》』から重なる『ヘリアンス』を取って短く『リアン』はどうかしら?」
「それはいいね!リアンって呼んでね!」
「えぇ、リアン」
二人は笑顔で手を握りあった。
先程まで、険悪な空気を出していたとは思えない意気投合ぶりである。
「もはや
「完全に外人の名前だな……」
二人は、
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