11
「その傷……」
「それ……今朝のよね?」
どこか影のある
「いたいた、
声のした方を見下ろしてみると、
そこで、自分が二人を置いて走ってきていた事に気づく。
「あなたの友達?」
「まぁ……親友」
「
どう話そうか迷ったが、ここは正直に話しておくべきなのだろう。
「あー……今朝話した奴。」
「今朝って……あの自殺志願者?」
「自殺志願者ってあなたね……」
「どうも、
「……何だか馴れ馴れしいわね。本当にあなたの友達なの?」
「まぁ……」
先程から「まぁ……」としか答えない
「
そんな態度に、
「変な人ね」
「それは同感」
そんな会話をしていると、ニ講目の終わりのチャイムが辺り一体に響き渡る。それと同時に生徒の笑い声や話し声が聞こえてきた。
「授業、終わったのか」
鳴り響く鐘の方を見つめると、とある事を思い出した。
「やばっ、
その言葉に、
「
「なら、早く行きなさい」
「
「私は授業に興味ないからいいのよ」
「
「分かってるって。それじゃあ」
残り約157時間
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