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「わ……悪い……」
座り込んだまま素直に謝ると、
「……えっと……い、いいわよ別に……言い過ぎたわ……」
二人とも怪我はないようだが、どう切り出せばいいか迷ってしまい押し黙ってしまう。沈黙を破ったのは
「ところで、何で探してたの?」
「成る程ね。貴方も、お人好しなのか馬鹿なのか」
話を聞き終わった
「まぁ……今朝の後の今じゃ、そう思われても不思議じゃないけど真っ先は失礼ね」
「う……」
「第一、私が死んだところであなたには関係ないのに、どうして探しに来たのよ?」
だが、次の質問には
「ほら、手出して」
「こんなの何でもないから」
だが、
「あなた本当に可愛くないわね!このまま上げときなさい!」
その間に、
「こんなものしか無いけれど、無いよりはましでしょう、後で保健室に行きなさい」
「……ありがと」
「…………」
「何だよ?」
「いや……あなたに素直にお礼言われると気持ち悪いわね」
「そっちこそ可愛くないな」
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