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その頃、
自殺のあった女子寮は中庭を介して校舎とは離れており、建物は男子寮と同じだが色がクリーム色で白色の男子寮とは色の違いがある。
寮では、県外や訳アリで寮暮らしをしなければならない生徒などが暮らしており、男子寮と女子寮にて分かれている。
建物は校舎と同じく近代的なデザインになっており、何もかもが最新鋭の技術や設備が整っている。
そんな寮の玄関前で
「
少し待ってみるが返事はない。辺りは静まり返っており、警察や職員の姿も見当たらない。走り続けたせいで喉に痛みがあったが、構わず叫んで
「
帰ってこない返答に、
死んだならもう病院なのでは?
そう思ったとき上から聞きなれた声が叫んだ。
「ちょっとあなた!人の名前を大声で叫ばないでよ!」
暫くすると屋上のドアが開き、
「きゃっ!」
「だから簡単に死ぬんじゃねぇて!だいたい寮から飛び降りなん……て…………え?」
その直後、恥ずかしさと安堵が一気に押し寄せてくる。
「離しなさいよ、この変態!」
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