第20話 巨人の国

保育園、幼稚園に通い始める頃になると、その序列や身体測定結果を見てようやく自分が体の大きくなる未来が見えてくる。


大人という巨人達は、自分の未来の姿なのであると理解する時がくるのだ。


しかし、その成長の限界を知らない。


家に入りきらない程に大きくなった大人達は、さらに大きな家のある街へ移住していくのだ。


丸大ハンバーグのコマーシャルなどで視覚的に巨人を見慣れていた影響であろうか。


老人というのはドワーフのような別個の種族であると、当時は認識していた。

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