第11話 筋肉が読んでいる

 昔々あるところに1人のまっそーがおりました。


 これは、まっそーが山で柴刈りをしていると腹が減ったのでお昼ご飯にした時のお話しです。



ばりっ


「今日もプロテインバー良質なプロテインを、いただきます」

「ま・ま・満足!一本満足せんッ!足りない!よし、もう一本!」


 その時です。開けたばかりのお昼ご飯はまっそーの手を離れてコロコロコロ。



「あっ!プロテインバー良質なプロテインどこに行く!」

「まぁぁぁああぁぁぁてぇぇぇええぇぇぇ!」


 まっそーのお昼ご飯はそのままコロコロ転がって、小さな穴の中にホールインワン。



「おめでとでチュー!ホールインワン賞で小さな葛籠つづらか大きな葛籠つづらを差し上げるでチュー」


 プロテインバー良質なプロテインが落ちた穴から出て来たのは、たくさんのネズミ達。

 それは鍛え抜かれた、まっそーネズミーズでした。地下にあるネズミーランドからやって来たのです。


 ネズミ達は葛籠を2つ持っており、まっそーは小さな葛籠つづらをもらって帰りました。

 その小さな葛籠つづらの中から出て来たのは全自動トレーニングマシンです。

 小さな葛籠つづらの中にどうやって入っていたのか不思議がりながらも、まっそーはそれで見事な肉体美を造りあげました。



 その話しを聞き付けた1人の若者のお話し。

 若者は見た目だけが似ているチョコレートバーを持ち穴へと投げ込みました。



「さぁ、若者選手の第一球、投げました!渾身のストレート!」


かきんッ


「おっと、穴からチョコレートバーが飛んでいきます!ホームランッ!」

「なお、打たれたチョコレートバーは後でスタッフが美味しく頂きます」


 若者が投げ入れたチョコレートバーは大空へと飛んでいくと穴から出て来たのはやはり、まっそーネズミーズです。



「ふっ、完封逃して残念だったな」


「完封勝利を奪った挙句嘲笑うとはなんだと!高野連高校野球連盟に文句を言うぞ!言われたくなければ葛籠つづらをよこせ!」


 若者はモンクレモンスタークレーマーでした。

こうして葛籠つづらを巻き上げた若者は家に帰って開けてみる事に。すると中にはご馳走の山が入っており、若者は夢中で必死に食べました。

 ですが食べても食べてもなくなりません。気付けば若者はブタになっておりました。


 ですが、若者の友達に「ちーちゃん」はいませんでした。

 刀の様な千歳飴も持っていないので強いものの味方も出来ませんし、飛行機も無いので飛べません。

 飛べないただのブタでは7つの石を集めてもギャルのパンティは貰えません。


 こうして養豚場に送られるドナドナされるまで若者はご馳走を食べ続けたのでした。




めでたしめでたし。


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