第20話

「あったけぇ」

「そうですね」


俺は今雪華さんと一緒に露天風呂に入っている。

俺に後ろから抱きつかれている雪華さんがとにかく可愛い。

俺より年上だけどなんか守ってあげたくなる雰囲気なんだよな。


「実は今日からのためにすっごく前から計画を練っていたんですよ」

「そうなんですか?」

「そうなんですっ!だから今日からはしっかり楽しみましょうね」



◇◇◇



雪華さんに背中を洗ってもらったんだけど、マジでやばかった。

力加減は丁度いいんだけどこするたびに「んっ…」ってちょっと艶めかしい声出すんだよ?

だが男として言わせてもらおう。

最高でした。


「夕食がもうすぐ来るっぽいですね」

「あら?もうそんな時間ですか。好きな人と過ごしていると時間が立つのが早いですね。今回の旅行も一瞬かもしれません」

「それはちょっと嫌ですね」

「仕方ないことですよ、ふふ」


ほんとに嫌なんだが?

せっかく二人っきりの時間なのに早く感じるとかマジで辛い。


「できるだけイチャイチャしましょうね」

「そう、ですね」



真那&浪香side



「真那さん、ほんとに幸弥くんたちは旅行に行ってるんですか?」

「そうみたいだよ。ほんとあの許嫁が羨ましい」


まぁでも2年生になる頃には幸弥くんは私のものになる。

色仕掛けとかそういうのもしっかり覚えて、最終的には既成事実を作っちゃえば私のもの。

浪香ちゃんには申し訳ないけれど、幸弥くんは誰にあげないから。

昔書いた婚姻届だってここにあるんだよ?

まぁあれはちょっと嘘ついたけどしっかり幸弥くんの文字だから。

エッチしてこれ突き出せば私の勝ち。


はぁあとちょっとの辛抱だね。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


あれ?

真那ちゃんはこんなキャラにする予定なかったんだけど?

どうしよう、これからの展開を考えるのに息詰まる気しかしない。

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