第10話

俺は今雪華さんに甘やかされている。


「今日の幸弥くんかっこよかったよ」

「み、見てたんですか?」

「ううん、拓也がね、動画送ってくれたの。葛地をボロボロにしたあと俺は好きな人を守りたかっただけだって言ったんでしょ?ほんとに大好き」


拓也、お前撮ってたのかよ。

だが今日に関してはグッチョブだ!

今俺は今までにないくらい幸せだからな。


「ねぇキスしましょ?」


二人だけの部屋に甘い水音が響く。


「雪華さん今日ちょっと激しいんじゃないですか?」

「んっ…でも幸弥くんはそっちのほうが好きでしょ?」

「雪華さんとのキスならどんな感じでも好きですよ」

「私もです」


そのまま俺たちは何時間も密着して夜を過ごした。



◇◇◇



ピンポーン


「あれ?誰か来ましたね」

「幸弥くん誰か呼んだ?」

「いいえ、俺は誰も、その感じなら雪華さんもですか」

「うん」


俺は雪華さんに「ちょっと見てきます」といって玄関に向かった。

モニターを見るとそこには彩佳がいた。


「は…?」

「どうしたの?」


俺はいきなり声をかけられて驚きながらも雪華さんに状況を説明した。


「そう、彩佳ちゃんが来てるのね」

「帰しますか?」

「ううん、全然入れちゃっていいですよ」

「分かりました」


雪華さんからの了承を得て玄関の扉を開ける。


「幸弥兄遅すぎ。チャイム鳴らしたんだからすぐ出てきてよ」

「ごめん。というか彩佳はなんで俺んちに?」

「それはね、こっちに帰ってきたのに全然かまってくれなかった幸弥兄に一緒に買い物に付き合ってもらおうと思って、もちろん雪華さんも一緒でいいよ。ていうかむしろ雪華さんと一緒に行きたい、幸弥兄が雪華さんとイチャイチャしてるのを眺めてたい」


なんてやつだ。

俺こんな妹いたっけか?

はぁ、どうしようか。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


短めですみません。

最近リアルが忙しくて……。

フォロー200人突破ありがとうございます!


あ、ハートとお星さまはねだっときますね。

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