第9話

同棲開始から約1週間が経った。

俺と雪華さんは時間があればすぐキスするようなバカップルになっていた。

そんなある日の休み時間1人の先輩が訪ねてきた。


「君嶋 幸弥って今いる?」


どうやら俺をお探しのようだ。

特になんかした記憶はないんだが。


「えっと俺ですけどなにか御用ですかね」

「ああ、俺の名前は葛地 戒斗(くずち かいと)お前に大事なお話がある」

「……?」

「琴葉と別れろ、あの女は俺に似合う」

「は?」


その男の言葉を聞いて一瞬で怒りが沸点へと到達した。


「ふざけんな!」

「ああ?!何だと後輩のくせに調子乗りやがって!」

「人の彼女を奪うようなやつに雪華さんが合うはずねえだろうがぁああ!!」


俺がこんなにキレたのは久しぶりだ。

クラスの奴らはビビってるし、浪香すらも驚いてるみたいだ。


「お前みたいなヒョロガリが琴葉に合うはずねえだろ!俺には金や高い地位があるお前みたいな貧乏でよえー奴が琴葉にくっついてんじゃねえ!あの女は俺のもんだ!!」


さすがの俺ももう我慢出来ない。


「お前みたいに親の力でどうにかするのは最悪な気分だが言わせてもらう。俺は君嶋家の息子だ。お前ならわかるだろ?お前の家との契約は切らせてもらう。お前みたいな分際が俺たちの仲を割こうとすんな」


俺はこれまでで一番ドスの利いた声でそう言った。

葛地は顔面が真っ青になりながら逃げていった。

葛地の家は母さんの会社と契約を結んでいて、あいつは親の力でカースト上位になりあっがている。

だが威張れるのもあと数分だろう。


「あーあ言っちまったな」

「別に悪いことじゃないだろう。俺は好きな人を守りたかっただけだ」


拓也にそう言うと「ほんと姉さんのこと大好きだな」と言ってクラスのみんなに俺は悪いやつじゃないと言いに行った。


「たまには良いやつだな」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


葛地が登場することは二度とありません。

執筆してる僕が一番胸糞悪かったんでw


実は今日2話更新したんです!

頑張りましたよ。


ご褒美にハートとお星さまくださいな

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