パレット
色がせめぎあうこの街は
絵描きのパレットのようだ
「そんな街もいいじゃない」って
君はいつも美しかった
どんな目で見られても
君のおかげで足枷なんて気にしなかった
美しくあろうとする君は
僕と色を作ろうとしてくれた
僕らはこれまで
色んな人と出会ってやってきた
そしてこれからも
やって混ざり合っていくのだろう
混ざり合った色が灰になるまで
カラフルに彩られていたあの春は
今や面影を見せない
僕と君のハジメ色はそこにあったはずなのに
混ざり合えばわからなくなる
「汚くなった色は水で洗い流されるの
そしてまっさらなパレットとしてまた始まるの」
僕らがまたパレットで出会えたなら
シアワセって色を作れるのかな
混ざり合ったその色で
汚くなっても幸せと呼べるかな
涙で溶けていく絵具たちは
僕らを永遠にさせてくれるのかな
パレットがオワリ色になるまで
いつまでも僕らは混ざり合う
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