読み手サイド振り返り

知っていた自分、知らなかった自分

【好きな作品のこと】

 投票期間中に「俺のベストテン」タグで紹介させていただいた作品は以下の通りです(★は特に好きだった作品です)。


【No. 047】あなたのためにうまれてきたの/南雲 皋様

【No. 056】2,500字後に君は死ぬ/板野かも様

【No. 063】畦道神楽サップーケー/鳥辺野九様

 ★【No. 073】華胥の夢は散らさじ/夢見里 龍様

 ★【No. 107】ナゥワを返すために/くれは様

【No. 108】過去改変する奴って生が思い通りになるまで駄々をこね続けるの?/只野夢窮様

【No. 133】龍神様への捧げ物 + 【No. 134】シン・モジラ ―特謎単変生物混成対応班―/板野かも様

【No. 141】穴/南雲 皋様

【No. 152】さて、いますぐ解読できるか、一読者よ/蜜柑桜様

【No. 167】さよなら三角、また来て四角/南雲 皋様


 加えて、コメントを書かせていただいた作品は以下の通りです(ベストテンの作品・エキシビション作品以外で)


【No. 079】如月地方裁判所判決令和04年05月13日 令4(ヱ)049/蒼原悠様

【No. 105】「新匿名短編コンテスト再会編」以外を取り戻せ!/板野かも様

【No. 106】陽炎ちゃんと腸炎ちゃん/波間丿乀斎(なみまへつぽつさい)様

【No. 118】あの作品と再会したい! キャッチコピーから探す匿名コン参加作品~No.61からNo.90まで~/水涸 木犀様

【No. 119】じゃあちょっと子供の頃に手放した本と大人になってから再会した話でもしますね、まあこれ小説って言うよりただの体験談なんですけど/板野かも様

【No. 132】さいかいのおはなし/南雲 皋様

【No. 153】下手くそロボット/南雲 皋様



 ……あらためて作者様を確認してみると、予想以上に特定の方に偏ってますねえ……。

 かねてから文章の偏食が激しいとは感じていたのですが、あらためて立証された感があります。


 また、好んだ作品の傾向も大きく偏ってますね。

 自分は「文章自体に何らかの仕掛けがある作品」か「すこしふしぎ感(必ずしもSF要素ではなく、非日常感であったりファンタジー感である場合も)がある作品」が好きなのだなあと、あらためてわかりました。


 逆に、恋愛ものと現代ドラマは自分には刺さらなかった感じです。

 完成度の高い作品はもちろん多数あったのですが、良作に当たっても「出来良いなーすごいなー」で終わってしまって、感想コメントを書くまでには至らなかった感じです。すみません。


 ともあれ、バラエティに富みまくった作品を大量に読みまくったおかげで、自分の嗜好をあらためて目に見える形で確認することができました。今後のヨムもの探しに大いに参考になりそうです。

 そしてもちろん、「好きな作品の作者さんをフォローする」ことで、好みの作品を直接届けてもらうこともできますしね!




【読み手としての(そしておそらくは書き手としての)弱点のこと】

 投票期間中は、他の方の読みコメントも随時Twitterでチェックしておりました。

 そこで気付いたのが、他の方々が多数言及されている要素を、自分が読みとれていないこと。

 具体的には


 ・文章

 ・構成


 この2つですね。

「この作品の文章は好きだった」「このストーリー展開は面白かった」というレベルでは読めているのですが、そこから先、作者の意図と紐づいた演出要素としては読めていませんでしたね……。

 特に「文章」については感覚が弱いと痛感しました。DMグループで作者予想をしていた際、極めて特徴の強い文章を書かれる作者さんについて、予想誤りをやらかしたりしましたし(この種のイベントは恥かいてなんぼだとはいえ、流石にこれはちょっと恥ずかしかった)。


 読めていないということは、すなわち、書き手としてそれらを自覚的に使いこなせてもいないわけで。

 実際、自分が小説を書く際に、構成や文章について意識的に考えることはあまりないです。一人称ばかり書いていることもあり、語り口は主人公の属性によって毎回変わりますし。

 考えの深度は「今回の話ではこれやりたいから、こんな感じなら効果的に伝わりそう」「主人公の属性がこうだから、口調はこんな感じで」どまりですね……。

 おそらく「自分の文体」というものも、現状持っていないと思います。


 自分の中で、小説を書き始めた頃からの信条として「『上手い』文章を書こうとしない」というのがあって、作為的に文章を飾ったり特定の色を出したりすることはなるべく避けているのですが……このまま進んでいいのか、それともどこかで方向を切り替えるべきなのか、考える必要があるな……と感じた次第です。

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