あなたの心を離さない“ランチョンマットな”あの子
シカンタザ(AI使用)
あなたの心を離さない“ランチョンマットな”あの子
ねえねえねえ。「ランチョンマット」って知ってる?食事の時、テーブルの上に敷く一人用の小さな敷物で、食器が直接テーブルにあたって音がしたりテーブルに傷が付いたりするのを防ぐために用いるんだ。「プレースマット」ともいうんだよ。それがね、最近SNSやネット小説の中で大人気らしいんだよね。え?なんでいきなりそんなこと言い出したのかって?いやぁー……わたしがそのランチョンマットみたいなものだからだよ。「あはは!なにそれー!」と君が笑う。「何がおかしいのさ。だってさ、あなたは確かに可愛いよ?そうだよ。だからランチョンマットと同じなんだ」と君を軽く抱きしめると、君は嬉しそうにはにかむ。ああ。その顔もすごくかわいいな。ずっと君の笑顔を見続けていたいな……。なんてね。
どうしたの?何かいいことでもあった?ふふっ。君、顔真っ赤だよ?照れちゃった?でも仕方ないよねぇ。わたしも今、ちょっと恥ずかしいもん。だけど、こういうことしてみたかったんだよねぇ。恋人同士ならきっとするんじゃないかなって思ってたけどなかなか勇気が出なくてさぁ。……うん?なんか言った?んー?なんでもないよぉ~?まあいっか。これからもよろしくね?わたしだけの、ランチョンマットさん♡(耳元で囁きながらキスをする)
はぁ……お風呂気持ちいいねぇ。ほら見てみて。ここ、すごい泡立ってる!ふわふわしてて触り心地良いかも……。あっ。まだだめぇ……逃げちゃだめ……。もっとこうしてたいんだから。……ふぅ。やっと大人しくしてくれたね。ごめんね?つい夢中になっちゃって。でも大丈夫だよ。ちゃんと優しく洗うから安心して?じゃあまずは背中からいくね。痛かったりしたらすぐに言ってね。……どうかな?痒いとことか無いかな?あったら遠慮なく教えてほしいんだけど。……そっかぁ。良かったぁ。じゃあ今度は前の方やるね。はい。手上げて〜。んしょっと。ありがと。次は腕だね。この辺りから洗い始めるよ?最初はゆっくりやってくから無理だったりしたらすぐ言ってね?……よし。こんな感じかな?どうかな?少しは楽になった?うん。なら良かった。これで終わりにするね。ありがとう。また一緒に入ろうね?今日は色々迷惑かけちゃったけど、本当に楽しかったよ。……えへへ。ほんとはね、こうやって君と一緒に入れるだけで嬉しいんだ。ただそれだけで幸せな気分になれるんだよ。それに、君に触れられる度にドキドキしっぱなしで心臓壊れちゃうかと思ったくらいだし。君も同じ気持ちだと良いなって思うけど、どうだろうね。……うん。もちろんだよ。これからもずーっと一緒だからね。
え?急にどうしたの?……え?私も好き?……ふふっ。やったぁ!すっごく嬉しい!君に好かれてなかったら生きていけないもの。これからもずっと愛し続けるからね?絶対幸せにしてあげるんだから覚悟しておいてよね!……ねえ、ぎゅーってしてもいい?……ふふっ。やっぱり君を抱きしめている時が一番落ち着くなぁ。このままずっと居られたらいいなぁ……。……あのさ、もう1つだけお願いしたいことがあるんだけどいい?もし嫌だったら断ってくれても全然構わないから。……キス、してくれない?君に抱きしめられている時にね、いつも唇を見てたの。それで気付いたら自然と目がいっちゃうようになって……。好きな人とならどんなことでもできると思うし、何より君と一つになりたいなって思ったの。……ダメかな?……えっ!?い、いいの!?嘘じゃないよね?や、やばい。嬉しさでどうにかなりそうだよぉ……。ど、どうしよう。いざとなると緊張してきたよ。でもここで逃げたら女が廃るってもんだよね。よーし!思い切ってやっちゃおう!君も初めてだと思うけど頑張るからね。
ちゅっ……(リップ音)……え?今、口に何か当たったような気がしたんだけど。まさかこれって……ち、違うよね?そうだよね?……え?マジで?いやいやいやいや。待って。え?だってさっきわたしたちお互いに初めてだよね?そんないきなりキスする展開とか無いじゃん普通。え、ちょっと。ねぇ!冗談だよねぇ?ちょっとぉー!!なんで返事してくれないし抱きついてもくんないのぉー!? わたしたちの恋はまだ始まったばかりだ!
ところで、ランチョンマットの件なんだけど、わたしが好きな食べ物は焼きそば、苦手なものは炭酸飲料。好きなものはランチョンマットなの。ランチョンマットの魅力に気付いたきっかけは中学生の頃。当時友達の家に遊びに行った際、ランチョンマットが敷かれていたんだ。それを見た瞬間、何か惹かれるものを感じてそのランチョンマットを凝視していると母に話しかけられ我に返ったの。それが私の初めての一目惚れ体験。それからというもの、ランチョンマットを見かけるたびについ購入してしまうようになり、今では部屋の半分以上をランチョンマットで埋め尽くしているわ。しかし、ランチョンマットを購入してしまう理由はそれだけではないの。ランチョンマットには様々な種類があり、デザインはもちろんのこと機能性にも富んでいてとても便利なアイテムなのだけれど、わたしにとっては「自分だけの特別な場所」という魅力があるからなの。ランチョンマットを買う際は、必ず同じ柄のものを購入するようにしていて、自分の部屋の壁紙と同じ色のランチョンマットを購入して部屋に敷いているわ。わたしだけの特別空間を作るためにね。ここまで話せば分かるでしょう?わたしはランチョンマットなの。わたしはランチョンマット。あなただけのランチョンマット。わたしだけの、特別なランチョンマット。これからずっとよろしくね♡
今日は待ちに待った君のお家に行く日です。君はきっと可愛い服を選んでくれると思うから期待しちゃいます。……あっ、このワンピース可愛くて素敵だなぁ……。このカーディガンも君が選んでくれたものだからお気に入りなんだよ?ふふっ。どれもこれも君がプレゼントしてくれたものなんだ。本当にありがとうね。じゃあ着替えてくるからちょっとだけ待っててくれるかな? えへへっ。どう?似合ってる?うん。良かったぁ。やっぱりわたしは君が選んだ服を着ると一番綺麗に見えるみたい。……ううん。なんでもないよ。それより早く行こう?あんまり遅くなると混んじゃうかもしれないし。
あ、そうだ。実は今日のために買ったものがあってね?はい。これ。開けてみて?……そう。指輪。えへへ。びっくりした?実はね、今日付き合った記念日だから記念に渡そうと思ってたんだ。君ってばわたしがあげたネックレスしか身に付けてくれなかったからさ。これはわたしからのサプライズってわけ。……ふふっ。ありがと。嬉しいよ。君とお揃いのものをつけられるなんて夢みたい。ほら、手出して?……うん。これでずっと一緒だよ。
え?どうしたの?顔真っ赤だけど。……え?俺も好きだよって?そっかぁ。両想いだったんだね。嬉しいなぁ。こんなに幸せなことってあるのかな?……え?私も好き?……え?急にどうしたの?……え?私も好き?……ふふっ。やったぁ!すっごく嬉しい!君に好かれてなかったら生きていけないもん。これからもずっと愛し続けるからね?絶対幸せにしてあげるんだから覚悟しておいてよね!……ねえ、ぎゅーってしてもいい?……ふふっ。やっぱり君を抱きしめている時が一番落ち着くなぁ。このままずっと居られたらいいなぁ……。……あのさ、もう1つだけお願いしたいことがあるんだけどいい?もし嫌なら断ってくれても全然構わないんだけど。……キスして欲しいなって思って。だめ、かな?……え?今なんて言ったの?聞こえなかったからもう一回言って欲しいんだけど。……え?別れたい?どうしてそんなこと言うの?ねぇ、嘘だよね?だって私たちあんなにもラブラブだったじゃん。なんでいきなり冷たくするの?意味分かんないし。ふざけんな。……な、泣かないでよ。ごめん。言い過ぎたかも。……でも、理由を教えて欲しいな。ちゃんと納得できるように説明してくれないと無理だよ。……うん。分かった。とりあえず帰ろ?……え?何?……なんで私が怒ってるかって?そんなの決まってるじゃん。だってさ、いきなり別れようって言われて怒らない人がいると思う?普通はいないでしょ?しかもその理由も教えてもらえないしさ。そんなのありえないじゃん。……うん、そうだよ?私すごく傷ついてるの。だから謝ってほしいんだけど。……はいはい。分かりましたー。すみませんでしたー(棒読み)……ねぇ、今更許してもらえるとか思わないでよ?絶対に許さないし一生恨むから。それじゃ、ばいばい。二度と話しかけないでね。
こんにちは。初めましての方ははじめまして。そうでない方はまた会えて嬉しく思います。今回は『ランチョンマットな彼女の』を読んでいただき誠にありがとうございます。作者の黒鯛葵です。この度はこの物語を読んでいただき本当に感謝しております。本作品は私の処女作になりますので拙く至らぬ点もあるかと思いますが最後まで楽しんでいただけたら幸いです。この作品を通して読者様の心を離せるような作品になれればと思っております。本作は小説を書く上で「書きやすい」と感じるものを書いていますが、それはあくまで個人的な感覚なので人によっては全く逆の意見になるかもしれません。
今回この作品を書こうと思ったきっかけは、ランチョンマットを眺めながら「ランチョンマットになりたいな」と妄想していたらいつの間にか文字を打っていました。ランチョンマットの魅力を存分に伝えられていれば良いのですが、どうでしょうか?気に入っていただけたなら嬉しいです。
最後に、この物語のテーマは「ランチョンマットな彼女」です。この作品のテーマは他にもありまして、「自分の好きなもの」「自分の存在価値」といったものも含まれています。この物語は私自身の気持ちをそのまま文章にしたものですので、他の方には共感できない部分があるかもしれません。ですが、その部分を少しでも理解し、共感できる部分が見つかれば作者としてはこれ以上の喜びはありません。この世界には自分と同じ人間がたくさんいると言われていますが、私はそうは思いません。自分のように毎日同じことを考えたりしている人は滅多にいないでしょうし、それに自分と同じ人間がいたらきっとつまらなく感じてしまうでしょう。だからこそ、自分は自分しかいないのだと思っています。そして、誰かと自分を比べる必要もないと思っています。もちろん、比較対象がないと自分がどれだけ素晴らしいのか分からないという人もいるとは思うんですけどね。まあ、あくまでこれは私の考え方であって押し付けるつもりはないのであしからず。長々と話してしまい申し訳ございません。それでは、失礼致します。ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。これからも応援よろしくお願いします。それでは、またどこかでお会いできることを願って。
……あれ?わたしは今何を……?まあいいや、あのねあのね、ランチョンマットのことなんだけどね。やっぱり可愛い女の子っていいよね。ふふっ。あの子のことがもっと知りたいの!だってこんなに愛してるんだもん。わたしは君の全てを愛してるんだよ?君もそう思ってくれるといいんだけどなぁ。君だってわたしのことは好きでしょ?えへへっ。両想いなんだもん。愛してるって言われた時すごく幸せだったなぁ。……でもさ、ちょっと心配なことがあって。え?それはね……うーん……あのね、最近ストーカー被害にあってるみたいなの。……うん、そうなんだよね。なんか、後ろから視線を感じる気がするらしいよ?それで振り返っても誰も居なくて。それがもう3日続いてて結構怖いみたい。このままだと精神的にもきついだろうしどうにかしたいなって思ってさ。何かいい案ないかな?……えぇ〜!?別れたいなんて酷いなぁ。そんなこと言わないでよぉ。……え?俺も好き?……ふふっ。嬉しいなぁ。やっぱり君は優しいよね。大好きだよ。……え?急にどうしたの?……え?私も好き?……ふふっ。やったぁ!すっごく嬉しいよ。これでやっと両想いだね。良かったぁ。これからはずっと一緒だよ。……ねぇ、なんでそんなこと言うの?おかしいよ。今までそんな素振り見せなかったじゃん。なんでいきなり冷たくするの?ねぇ、嘘だよね?そんなわけないじゃん。だって私たちあんなにラブラブだったじゃん。なんでいきなり冷たくするの?意味分かんないし。……ねぇ、泣かないでよ。ごめん。言い過ぎたかも。……でもさ、理由を教えて欲しいな。ちゃんと納得できるように説明してくれないと無理だよ。……うん。分かった。とりあえず帰ろ?……え?何?……なんで私が怒ってるかって?決まってるじゃん。だってさ、いきなり別れようって言われて怒らない人がいると思う?普通はいないでしょ?しかもその理由も教えてもらえないしさ。そんなのありえないでしょ。だから私も怒ったの。分かる?……え?謝ってくれれば許す?……ふぅん。そういう態度取るんだ。じゃあさ、謝ったら私と付き合ってくれるの?……違う?……そっか。そうだよね。分かってたよ。君が私のことを好きだっていうのは。ただ、もし謝ってくれたら、まだ可能性はあるかもしれないと思ってた。それだけ。だから謝らなくても大丈夫。……はいはい。分かりましたー。すみませんでしたー(棒読み)……ねぇ、今更許してもらえるとか思わないでね。私は君のことを本気で好きなんだから。どんな手を使ってでも絶対に私だけのものにしてみせる。覚悟しといてね。
はい!ということで終わりです!いかがでしたか?この物語を読んで、この作品に少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。ちなみにこの物語のテーマは「自分の存在価値」となっています。この小説を書くに当たって一番苦労したのはこのテーマを見つけることです。ですのでこのストーリーを気に入っていただけるかどうかは皆さん次第ということになります。ですので、ぜひ感想などをコメントなどで書いてくださいね。それでは、またお会いできることを願っております。
このお話は、私自身の体験を元に書いたものです。実際にストーカー被害を受けており、その恐怖を少しでも読者様に知っていただきたいという一心で執筆しました。この作品は実話をもとにしてますが、実際の人物名、場所、時間などはフィクションであり現実とはかけ離れております。なので、「あぁ、これ聞いたことがある!」といったような感覚は全然ないかと思いますが、そこだけはご了承願いますm(_ _)mでは、失礼いたします。最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。
「おい、俺と付き合わねえ?」
そう、私は今まさに人生初の告白というものを経験していた。場所は教室。放課後の夕暮れ時。二人きりの空間。ロマンチックとは程遠いシチュエーション。だけど、私には関係ない。これはチャンスなのだ。今しかないのだ。ここで、私は彼氏を作る。そうすれば、きっと私は変われるはず……!!
「いいですよ」
「えっ、まじで!?」
やったぁ!!!!ついに、念願の初カレができたぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
……なんて喜ぶのはまだ早い。ここからが本番だ。まずは、彼のことを知って、もっと好きになる努力をしなきゃいけない。そして、彼との思い出を作っていく。たくさんの楽しい時間を一緒に過ごして、幸せな気持ちでいっぱいにする。そして、ゆくゆくは結婚まで……うへっ、考えただけでニヤけちゃう……!よし、頑張るぞぉぉ!
「あの、名前なんていうんですか?あと、学年とクラスも教えてください」
「俺は佐藤。2年5組だよ。君は?」
「私は3組の鈴木です。よろしくお願いします。……ところで、どうして急に私に話しかけてきたんですか?なんか接点ありましたっけ?」
「特にないよ。でも、一目惚れってやつ?なんか君を見かけた時にビビッときてさ。話してみたいな〜と思ったんだよね」
「えぇ……そんな理由で……まぁいいですけど……。それより、連絡先交換しませんか?せっかくこうして話す機会があったわけだし……」
「おっ、いいね!そうしよう!」
「はい、これで完了ですね」「おう、サンキュー!」
ふぅ。なんとかうまくいったみたい。それにしても、彼はとてもいい人だった。こんなにも簡単に人と仲良くなれるものなのか。……うん、いけそうな気がする。この調子でどんどんいこう。次は誰をターゲットにするか……。
「あっ、そうだ。今日この後予定ある?」
「えっと……ありませんけど……」
「じゃあさ、これから二人でどっかいかね?」
「えっ……///……い、行きたいです……///」
「じゃあ決まりな!どこ行く?」
「えっと……どこでも大丈夫です……」
……どう?私の小説?まだ途中なんだけど……あっそうだ。まだきみに教えないといけないことが残ってた。私がこの小説を書いた動機と、なぜ『ランチョンマット』というタイトルにしたのかを……ね。まずは私の話を聞いとく?それともきみが話したい?……ふぅん、そっか。まあ話が長くなっちゃうからね。
話は変わるけど、実は私、最近ストーカー被害にあってるんだよねぇ。といっても、実害はないんだけどね。でも、結構しつこくてさ。学校に行く時は必ず後をつけてくるし、家にいる時も監視されてるような感じで落ち着かないんだよね。だから、最近は毎日家に帰ってすぐに鍵をかけて閉じこもるようにしているの。もし、誰かに相談したら余計に面倒なことに巻き込まれるかもしれないと思って誰にも相談していないのだけど、正直もう限界なんだ。誰かに助けてもらいたい。誰でもいい。私を助けてくれる人はいないだろうか。……そんなことを思っていた矢先だった。彼が現れたのは。彼は私に声をかけてくれた。最初は不審者かと思って警戒していたけれど、私のことを気遣ってくれているようだったので、私は彼に全てを打ち明けることにした。すると、彼は私のために色々と動いてくれた。警察に連絡したり、私にアドバイスをしてくれたり。私はその行動力に驚いた。そして、私は思った。彼なら信頼できると。
私は彼に全てを話した。今までのこと、今の現状、自分の置かれてる状況、不安感。全部。彼は真剣に聞いてくれていた。時には相槌を打ってくれたりもして。私は彼の優しさに触れた。嬉しかった。そして、彼は言った。
「俺がついてる。心配すんな」
と。私は救われた気分になった。そして、それと同時に気づいたのだ。私は彼のことが好きになっていたのだと。私は彼に恋をしたのだ。
それからというもの、彼はいつも私の側にいてくれて、ずっと支えになってくれるようになった。本当に感謝してる。彼のおかげで立ち直れたようなものだもの。私も何かお返ししないとなぁ。……そうだ!私が小説を書いてそれをプレゼントしよう!彼のためだけに書いた物語。きっと喜んでもらえるはず。よし、そうと決まれば早速執筆開始だ!
「……さん、鈴木さん」
「えっ……?」
「……おーい、鈴木さん?」
「……あっ、ごめんなさい」
「……どうかしました?」
「いえ、なんでもないです……」
危ない危ない。ボーッとしちゃってた。でも、これは仕方ないことだと思うの。だって、今私は好きな人に膝枕をしてもらっているのだから。彼は、少し疲れていた私を心配してこうしてくれているのだ。その気持ちがすごく嬉しい。そして、彼の顔がすぐ近くにある。……幸せすぎるよぉ。
「……あの、鈴木さん?」
「……はい?」
「……いつまでこうしてればいいですかね?」…………えっ?
「……えっと……?」
「いや、なんか恥ずかしいっていうか……」
「……そうですよね……すいません」
「……別に謝らなくてもいいんですけど……まぁいいです。とりあえず、鈴木さんの気が済むまでこうしてますよ」
「……ありがとうございます……」
「はい。……ところで、一つ聞きたいことがあるんですけど……」
「なんですか?」
「どうして俺を好きになったのかなって思って」
……それは……あなたに一目惚れしたからです……なんて言えるわけがないじゃない……。
「えっと……優しいところに惹かれました……」
「なるほどね……」
「はい……」
……ふぅ、これで誤魔化せたかな?
「……そういえば、小説書いてるんですよね?」
「えっ!?……な、何で知って……」
「さっきスマホ見てた時にたまたま見えただけなんだけど」
「あ、あ~……そうなんだ……」
見られてたんだ……。どうしよう。……いや、ここは嘘をつくしかないか。
「……実は、あれはただの作り話で……」
「えぇ~、本当?」
「うん……」
「へぇ~、そうなのか~」
「う、うん……」
「じゃあ、また見せてくださいよ」
「えっ……?あっ、はい……」……どうしましょう。こんなことになるとは思わなかったわ。……でも、せっかくだし彼に見てもらいたいわよね。
「ちなみに、どんな内容にしたんですか?」
「えっとね、私が主人公の女の子で、ストーカー被害にあってるから助けて欲しいって男の子にお願いする話なんだけど……」
「……なんか、めっちゃありきたりですね。もっと捻った方が面白いんじゃないすか?」
……どうしましょう。これでは彼に嫌われてしまうかもしれない。……でもいいわ。彼になら……。
「……そうですね。私もそう思います」
「ですよねぇ。……あと、その敬語やめない?」
「えっ……?」
「俺たち付き合ってるんだよ?だから、普通に喋ってほしいなぁ」
「……分かった。……こほん。分かりまし……あっ」
「ふふ、可愛いね。……ねぇ、鈴ちゃん。ちょっと耳かきしてくれない?」
「えっと……いいけど……その前に膝枕やめていい?足痺れてきたかも……」
「いいよ。はい」
「ありがとう。……よいしょっと。……はい、終わったよ」
「うん。ありがとう」彼は私の頭を撫でてくれる。私はそれが嬉しくてつい笑顔になってしまう。
「……えへへ♪」
「それじゃあ、次は俺が膝枕をする番だね」
「……えっ?……あっ、そういうことね……」
私は勘違いしていたみたいだ。彼は私のためにしてくれていたのではなく、自分がしたいからしてくれていただけだったようだ。
「……はい、どーぞ」
彼は自分の太腿を叩きながら言った。
「失礼します……」
私はゆっくりと彼の膝の上に頭を乗せた。すると、彼の手が優しく私の髪を触ってきた。
「くすぐったいなぁ」
「ごめんなさい……」
「全然大丈夫だよ。……はい、終わり」
「えっ?もう?」
「うん。だってほら、髪が乱れちゃうといけないから」
「……ありがとう」
「いえいえ」
彼はそう言うと、今度は私を抱きしめてくれた。私は、そんな彼の優しさに包まれたような気がした。
「……そろそろいいかしら?」
「あ、お母さん」
「あら、いたの?」
「ええ、最初からね」
「そうなんだ……」
気づかなかったな。全然気配を感じられなかった。
「まぁ、あなたたちが仲直りしたようでよかったわ」
「おかげさまでね」
「そうですか……」
「ところで、いつまでこうしているつもりかしら?」
「えっと……別にいいじゃないですか」
「まぁ、それもそうね」
「はい……」
「…………」
「…………」
「ところで、この前の続きを聞かせてくれないかしら?」
「えっ?」
「あの子の話よ」
「あ~……そうだったね。じゃあ、始めようか……」
俺は彼女のことを思い出した。彼女はとても可愛くて、俺のことを愛してくれた。……でも、今は違う。彼女から貰ったプレゼントのハンカチを握りしめながら、俺は涙を流すのであった。
……どうだった?わたしの話?面白かった?きみのことも面白いと思っているよ。これからも応援してくれるかな?話は変わるけど、最近暑いよね~。こんな時は冷たいものを食べるといいらしいよ。例えば、アイスクリームとか。……あっ、そういえば、きみはアイスが好きなんだっけ?もし、今度会うことがあったら一緒に食べに行こうよ。楽しみにしてるね!それでさ、今日は久しぶりにきみの家に遊びに行ってもいいかな?もちろん、迷惑じゃなければだけど……。ダメなら別にいいんだけど……どうしても会いたいなって思って……ごめんなさい。わがまま言ってしまって……本当にごめんなさい。じゃあ、また連絡するね。それでさ、今週の土曜日って空いてたりする?……えっと、その日って予定あるのかな?……ないんだね。それじゃあさ……デートしようか。うん、決まりだね。どこに行きたいか考えておくね。……あっ、そうだ。ついでに買い物に付き合ってくれませんか?服を見に行きたくて……えっと、その……だめ……かな?うぅん、ありがとうございます。では、また土曜日に……。あとそれと、いつものように敬語はやめてくださいね。……はい、分かりました。じゃあ、また土曜日に……。うん、はい。……ふふ、やったぁ♪……あっ、ごめんなさい。つい嬉しくて……。……うん、わかった。……じゃあね。うん、ばいばーい。
あなたの心を離さない“ランチョンマットな”あの子 シカンタザ(AI使用) @shikantaza
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