第66話


 あとしまつ。


 館内で動いてるのを〈マップ〉で見かけ次第確保していく。


 ついでにお宝探し。個人の所有物なんてたいしたものでもないけれど。

 軍を動かすとは言っても略奪軍だからまとまった軍資金など持ち歩いてはないだろうし。


 まともな遠征軍なら部下に給料払って立ち寄った街で使ったりする分とかあるだろうけど。

 そういうのは帝国、自分の領土に帰ってからだろうしね。


 まとまった資材といえば村をまわって集めた食料品などだろうけど、これは返す予定だから。


 資料・書類にも価値があるようなら〈自動回収〉がちゃんと仕事してくれているみたい。

 溜め込んだところで精査して罪を暴く証拠品みたいな使い方はしないだろうけど。

 そういうめんどくさいことは、そういうのが好きそうな監査官みたいな人に任せる。




 今回の目的、いちばん大事なお宝といえばやはり連れてこられた捕虜の皆さんだろう。

 屋内修練場のようなところに老若男女200人ぐらい集められていた。


 彼らを引き連れて歩いて最寄の宿場町まで2日の旅の予定だったけど、生きる気力を失った、魂の抜けた姿を見て予定変更。

『箱庭ワープ』を決行することにする。





 詳しい説明をしないまま箱庭扉に入ってもらい、そのまま街道宿場町のギルド裏に用意していた扉へ出てもらう。

 玄関広間を10mほど晒しただけだし、玄関も暗いままだから何が起こったのかわからないだろう、たぶん。


 いきなりゾンビみたいな無気力人間が町に溢れるんだから、町の人も驚くだろう。

 ギルドの人に事情説明して、受付前に集まってもらう。


 魔石コンロを2口出して、寸胴鍋も2つセット。大鍋ひとつが30~50食ぐらい。

 ひとつはトマトベース、もうひとつが塩味。塩味とは言っても大鍋で具材が多ければそれだけで美味しい鍋になるものなのだ。


 あと、パンを500ほど預けておく。

 全員分には足りないけど、追加は様子を見ながら。


 取り分けのお椀が足りないけど、それぐらいは併設の酒場食事処から提供してもらおう。


 併設酒場のほうは、昨日まで町を占拠蹂躙されてて1日ではどうにもならない。

 食料は奪われても店は壊されてないし食器類ぐらいはなんとか残っている。



 こちらは深夜担当の受付さん2人と事務方リーダーに任せてよさそう。


 廃砦のほうに戻る。

 動きたがらないのが十数人。説得してみるが、体力がなくてぐったりしてるわけではなく強い意志でここに残りたいみたいな。


 まあ残りたいと言うのならそのまま放置。強制はしない。



 砦の中を一通り見てまわって、接収された穀物とか食料系を回収する。


 この期に及んでまだ起きてこないゴブリン共は無視。そもそも今日今夜だけで壊滅させるつもりは最初から無いし。


 砦、中庭の片隅に〈箱庭〉扉を設置しなおして、ひとまず撤収。

 アルファさんに岩壁、氷壁を解除してもらう。


 500人ほどの戦力が半減なら、一度本拠地に戻って立て直しになるかな。

 援軍を送ってくるにしても、数日では再編再侵攻とはならないだろう。




――――――――――――――――

会話の無さに頭の回らなさがすごく出てる。

あまりにひどいので落とし物投下してみる件。

次話のタイミングで差し替え予定。ちゃんと書き直せるかな?


会話シーンを入れて1.5~2倍ぐらいに薄めればちゃんと1話になると思う。


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