詩:冬煙

神森黒夜

冬煙

きらり 銀色

 朝日に溶けゆく三日月が

君と重なって

 我知らず涙が出た


どうか 行かないで

どうか 消えないで


届かぬ願い

 触れた指先だけ

  今もまだ覚えてる

伝えたいのは

 「さよなら」じゃなくて

  「愛してる」だったのに



ゆらり 真っ白に

 君だったものが空に溶けて

消えてしまっても

 思い出までは消えない


きっと忘れない

忘れられない


いつか誰かを

 君以外の誰かを

  愛したとしても

君のところへ

 僕も逝く日まで

  この思いは変わらない

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詩:冬煙 神森黒夜 @kuroya1016

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