第6話
「……と言う事で、行くわよ!」
そう叫ぶ美咲に、修治は
「何処に?」
と聞き返す。
「はぁ?何言ってるのよ!教授を探しに行くのよ!まだ、そんなに遠くへは行ってない筈」
美咲がガッツポーズを作って叫ぶ。
「え〜!」
「文句言うなら、あんたは帰りなさいよ!美咲は1人でも教授を探すから!」
そう言って歩き出した美咲に
「分かったよ!行くよ。探せば良いんだろう?」
と言って美咲の後を歩き出した修治に、美咲は立ち止まり振り返ると
「ちょっと!女の子を前に歩かせるってどういう事?一緒に来るなら、前を歩きなさいよ!」
美咲はそう叫んで、修治を前に押し出した。
修治は苦笑いしながら
「分かったよ。ほら」
そう言って手を美咲に差し出す。
美咲が目を据わらせてその手を見ると
「何よ」
と呟くと
「いや、怖いならな手を繋いで歩こうかな?って」
そう修治に言われて、美咲は目を見開き
「はぁ?なんで私が修治なんかと手を繋がなくちゃならないのよ!」
と叫ぶと怒って歩き出した。
修治は美咲の背中を溜め息を吐いて見つめると
「美咲、待てよ!」
そう言って追いかけた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます