第54話 ソナタとは何ものですか

ソナタは長い髪の少女だ。

彼女は髪が長い。

俺は髪に触りたいなと思うが、さわってはいけない。

「あの、ソナタ…気になるんだけど、髪長いな」

「髪長い……気持ち悪いです……?ごめんなさい…です」

謝られてしまった。

「気持ち悪くない!髪綺麗だなって思って……」

「リーちゃんと同じこと言うです……ユウタ。あのね、ユウタ好きかもです」

「俺を好きなのか…!?え、うれしい……」

「ユウタ…髪触ってもいいです……」

俺はそっと髪にふれてみる。

サラサラだ。

本当に綺麗な髪だ。

「綺麗な髪だな。なあ、ソノタは何ものなんだ?何でこんなとこに?」

「部屋につくもの…です」

「部屋につく?へー。リヴァイルとはどういう関係なんだ?」

「リーちゃんはね、いつも優しくて私の髪ほめてくれるです。大好きです」

怖いのに…とか言えない。

「ユウタ…部屋を片付けてくれてありがとです……私も片付けるですが…終わらなくて…」

「どうしてだ?」

ソノタは恥ずかしそうにする。

「髪が長すぎて…終わらないです……だから、ありがとです」

それから、俺は部屋の掃除が終わったので部屋を出る。

ソノタは俺の手を握る。

「ありがとです……ユウタ」

俺は手を握られ、あ…………

かわいい…………。

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