第49話 ようやくわかりました
俺は多分、踏みつけられたいのだ。
「ラララ!踏みつけてくれ!」
「今までそんなこと言わなかったじゃない!」
「俺も自分に気づかなかったんだ」
「ちょ、輝いてる!なんかユウタ輝いてる!?」
ラララはまぶしそうに顔を覆う。
「何でそんなに輝いてるの……………輝き方間違ってるわ!……」
「頼む!」
ラララへ頭を下げる。
「お願いする!」
ラララは困り顔をする。
困りながらも踏まれたい!
「踏んでくれ!俺を助けると思って!」
「い、嫌よ!そんなの。私そういうの嫌いだし。誰かを踏むなんて」
俺は涙が流れる。
「よ、ようやく……自分に気づいて…」
ラララはワタワタする。
「な、泣かないでよ!やめてったら!」
「踏んでくれるか…?」
やっと自分に気づいた。49話でようやく
自分の心に気づけた。
感動………
ラララは頬をふくらませる。
「ふ、踏まないわよ!」
俺は自分の口を覆う。
「………ありだな」
「一体何なのよ!情緒不安定なの!?」
「不安定でもいい。踏まれたい」
「落ち着きなさいよ!」
自分の心に気づいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます