第40話 チャレンジをしてみます
自分のレベルを思うと、よくないと思える。
けど、これでは家賃も払えない。
これでは………俺は、一人、荒野にある
ランク10と書かれるダンジョンへと入る。
ラララには何も言わない。
入る。
警告
『ここでは体力がゼロとなれば死となります』
俺は、入る。
きっと、アイテム集めくらいはささっと出来るはず。
と、なめていた。
入口には緑色の二足歩行のモンスターがいる。
それらは、多くいて、目が赤い。
そして、俺へ向かってきた。
奴らは、こん棒を手に持ち、殴りかかってくる。
___死ぬ____
俺は死ぬっていうのに笑えてしまう。
こんなとこで死ぬのか
本当に最悪な人生だったな
「俺が死ぬんだろう?なら、他の奴らも許してやらないからな」
俺は目を閉じる。
「ユウタっ!」
名前を呼ばれた。
目を開ける。
そこには金色の髪の長い少女がいる。
服装は………白の短い服!?短すぎ!
彼女は、後ろ姿しかみえない。
彼女へ。
二足歩行のモンスターが襲ってくる。
彼女は、ガシッとモンスターの腕を掴むと、グルンと回すようにして、他のモンスターへぶつける。
後ろからも。
俺は言う。
「後ろ!」
少女は、後ろへ右足を前へ曲げると思いきり後ろへと引く。
モンスターの腹へつま先をめり込ませる。
モンスターの多さなんてどうでもよく、彼女はモンスターの頭をガッと掴む。
「ユウタ食べようとしてるの?だめだよー?」
彼女は、全員を倒し、モンスターは、ザラザラと消えていく。
俺は立てない……こわい………うう
少女は俺の方へと来る。
膝をつけて俺を抱きしめてくる。
「ユウタっ!大丈夫?何でこんなとこにいるの?」
「え……何で名前…」
「ユウタ?」
俺は………胸元に目がいきそうで、耐える。
服装とかも………うう。
か、かわいい…………うう
「キリンだよ?ユウタ」
キリン?ぬいぐるみの!?
「き、キリン!?え!?嘘!?」
「ユウタっ、とにかく行こ」
俺たちはダンジョンを出る。
キリンは俺の頭を撫でる。
「ランク10なんて、死ぬ気だね」
「お金ほしくて………」
「死んだら元も取れないよー?」
「お、おう」
「僕も悲しくなるからね」
「キリンも?俺なんていなくてもどうにかなるし」
キリンはむうとする。
俺の二の腕をギュッとつまむ。
痛い。
「ユウタ。自分のこと捨てるのやめなきゃだめ!僕はそういうの許さないんだからね」
痛い
俺はうつむく。
「あ、ああ……てか、何で人間?」
「僕のもう一つの姿だよ」
キリンはかわいらしくニッコリした。
ランク10は今の俺にはまだ無理だった……
レベル上げだな…
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