第38話 恋の話をはじめます

ギルドクエストを探し、不思議なものがある。とりあえずしてみようと思う。

内容は。

『森の木と恋の話(コイバナ)をする』

コイバナ?

俺はラララと行くと。

木がたくさん生えている。

「あらあら。こんにちわ」

木に話しかけられた。

「あ、ユウタです」

ラララも言う。

「私はラララよ!コイバナをするわよ」

コイバナってなんなんだろ。

「あらー。来てくれてありがとうー。私たち木と恋愛話をするのよ!」

木との恋愛話ってなんだ?

木たちは話していく。

「ねえねえ奥の森の木さんわかる?かっこいいわよねー」

「分かるわー。ステキよね木の生い茂り。寡黙に立つ姿。ねえユウタくん。ラララちゃんどう思う?」

聞かれても分からねえ!

が、ここは冷静に

「そ、そうだな……か、かもく?なんだな?ほ、ほう……あれだよな、えと、モテるってことだな……」

木なのに!モテてる!うらやましい!

ラララは真剣に答える。

「見た目に騙されちゃだめよ!かもくなんて!話せないだけかも!見た目より中身よ!?」

そこかな…………

木たちは全員うなずく。

「そうね!私行って話しかけてくる!」

「私も!」

「ありがとう!私たち行くわね!」

木たちは行ってしまう。

ラララは手を振る。

「木の恋愛ってなんだ………」

ラララは顔を赤くしてる。

何で?

「コイバナって恥ずかしい……わよね……」

「いやいや、何で赤くなってるんだ?」

「だ、だって……こ、コイバナよ!?」

「いや、木だし……」

ラララはむうと頬をふくらませて俺へと上目使いで言う。

ドキッ

「………は、はず……かしいのよ」

何その目………

何を恥ずかしがってるんだ…。

ドキッとしてる俺もやめて。

心ドキッとしないでくれ……

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