第37話 レベル2になって、偉そうにしてたら罰が当たりますよね…………

ラララがやってきた。

「私を置いていくなんて声かけなさいよ!」

ラララは泣きそうな目だ。

俺はとりあえず謝る。

「ご、ごめん。寝てたから…起こすの悪いなって」

「私を置いていくなんてひどいよ!」

「ごめんて!」

「もう!」

俺はそういえばとする。

「あ、俺レベル2になったんだ」

「レベル2?」

「おう!俺はレベル2だ!ふっ」

俺はフフンとする。

レベル2だぜ。

フフン。

俺は踊るように言う。

「レベル2になりました~あはは!レベル2になれました~」

「ユウタ。何してるの?」

「あはは~。鳥さん。雲さん。俺はレベル2に~」

「ゆ、ユウタ!?」

調子にのった俺は踊っていて、思いきり石につまづき、吹っ飛んだ。

罰が当たりました。

調子にのったせい。

そして、俺は吹っ飛んで、空の彼方へ……

じゃ、ない。

地面にぶつかった。

「ユウタ!大丈夫!?」

俺はひっくり返った。

ラララが反対に見える。

俺は顔を覆う。

「恥ずかしい…………すみません。調子のりました………」

ラララは、俺へ手を差し出す。

「まったく、手、ほら」

俺は手を摑む。

「……俺とのパーティー解散……するか?俺レベル2で調子にのるし………というか、俺恥ずかしい!……」

何を調子をのってるんだ俺は。

「解散なんてしないわよ」

「え…………」

「き、嫌いじゃないわ!あ、好きじゃないから勘違いはしないでよねっ!」

俺泣きそう。

「う…………ありがとな」

ラララ………いい人………。

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