第36話 ギルドクエストをしていきます

『ボールを倒す』

クエストを続ける。

今はラララはいなく、俺はとにかくレベル2になりたい!

ボールを倒す。

……………そして、レベル2だ。

やった……レベルが2に上がった。

「やったー。よし!次は………」

ガサゴソと草むらが揺れている。

「まさか。何かいるのか?」

そこには、ペンギンがいる。

ん?

「お前?前にも」

「おっ!ユウタ!何してるの?」

「俺はレベルを上げてて」

「へえ。僕もねダンスのレベルを上げてるんだ」

「ダンスの?」

「うん!ねえユウタ。僕ね、いつか1位になってみたいんだ。毎回選外でね、いつか僕もあの氷の上で踊りたいんだ…でももう諦めようかなとも、思ってて」

俺は何だか泣きそうになる。

「諦めるなよ………いや、大変なんてもんじゃないかもしれないけど……夢なんだろ?」

「うん!氷の上で踊るの!」

「誰か言ってたぞ。諦めたらそこで終わりだって。叶わなくても……悔しくても……」

俺も無責任なこと言えないけど。

もしかしたら、他の道の方がいいのかも。

でも…………

膝をつけて、ペンギンへ。

偉そうかもしれないな。俺。

「諦めるのか?」

「諦めないよ!僕」

「全部無駄になってもか?」

ペンギンは誇らしげにする。

「だめならだめで!その経験を無駄になんかしないから!」

「おう!」

ペンギンは、俺へと言う。

「ありがとう!ユウタ!僕。まだやるね!」

「ケガとかするなよ」

「うん!」

ペンギンは行ってしまった。

俺もレベル3を目指す。

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