第30話 ラララが登場しました

俺は今四つん這いで落ち込んでいる。

レアアイテム……………。

ラララとは、レアアイテムを出せる力は持つらしいが、逆だ。

レアアイテムではあるが効能のないタイプのアイテムを出すらしい。

「この石のどこがレアアイテムなんだ!?売ったら一円になったよ!うん!うれしいけど、一円渡しても、買えるものがないんだ!悲しい!それ以外は引き取られたね!」

そう、一円渡されたのはうれしい

集めれば千円になるもんね!

でも………一円を渡しても買えるものってないんだよな!うう…

ラララはキョトンとしてる。

「レ、レアアイテムよ!?本当にレアアイテムになるんだって!それは本当なの!前も嘘つきって言われて…本当に本当に本当にレアアイテムをモンスターとの戦い後とか出せるのよ……変な魔法使いのせいよ!」

なるほど、だから誰もパーティーを組まないって感じか……………魔法使い?

「魔法使い?」

「私の方へ来て、何か私についてるって言って………それで魔法をかけられたのよ」

「いや、なら嘘はだめだろ。嘘は、よくないんだ………ぞ」

ラララは、むうとする。

「何でさであるんとよ!レアアイテム出せても…あ、何でもないわ!そのせいで誰もパーティー組んでくれないとん!パーティー解散さ!さよならなの!」

ラララは涙を流す。

泣かれると弱い。

俺はラララの頭を撫でてしまう。

「俺とよければパーティー組もうぜ。俺なんてレベル1だし」

「え!レベル1!よわ!パーティー解散しましょ!」

「うおい!」

ラララは笑う。

「嘘よ………そ、そ、その……よろしく……」

「また嘘かよ!でも……よろしくな」

俺とラララは手を握りあった。

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