第6話 寝る場所のためにどうしましょうか…
宿屋の値段が書いてある。
足りない。
諦めるか。
と、いうことで俺は…ウロウロする。
「寝るとこ…………」
俺はとりあえず建物の端で座る。
「う………異世界って大変なんだな。なめてた」
俺はハッキリと自分の甘さに気づいた。
そこへ、誰か来る。
「おお、いた」
あ、また黒ローブの黒幕!
「なんだ!黒幕とか憧れるが!」
「黒幕じゃないわ!困っているならミラ様が連れてこいと」
「ミラって誰なんだ!?」
「とりあえず、本当に黒幕ではないので、」
「俺を地の底まで落とす気だな!宿屋にも行けない俺に価値はないぞ!」
そこへ、誰か来る。
「信じない人ですね。けどそういう人好きですよ?」
かわいらしい声。
「初めまして。ミラ・ブロッサムと申します」
そこにいたのは桜色の髪を長く伸ばす少女。
黒のローブを着用していて…………
「か、か、」
「どうしたのですか?」
彼女はしつもんしてくる。
俺は度タイプ!
「かわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
俺は思いきり叫んだ。
甘めのあるけど、しっかりとした目。桜色の髪はつややか。唇はピンク色。黒のローブ姿ステキ!
かわいいかわいいかわいい
「さいっこうだ!名前は!?俺はユウタ!」
少女はポカンとしつつ、答える。
「私はミラです」
「ミラさん!かわいい!かわいい!俺が出会った女の子たち全員かわいいのだけれど、ミラさんは超タイプ。!俺のタイプ!命中!」
「…………」
俺は近寄ると、ミラは冷たい目をした。
「近寄らないでください」
「いやいや、ごめん、かわいすぎて……下がる」
俺は下がる。
ミラはピースをして、俺へと笑う。
「初めまして。ミラ・ブロッサム。私に近寄るのはいけません。ですが、見ること。それは許して差し上げます」
「お、おう……じゃあ遠慮なく」
かわいいー。俺はふにょんとなる。
「……髪ピンクでかわいいなー。長いし、ロングって本当にいいよな。俺ロングヘアー好みでさ」
「長い髪なんてお手入れが大変なので。けれど、長い髪は私も………好きなのです」
「その髪の飾りの桜もかわいいな」
ミラは、カアアと顔が赤くなる。
「な、何ですか!ほめられて当然ですし!私かわいいですし!だから異世界からあなたが来ると聞いてて…」
「?」
「シェリアからです。冷たくしてごめんなさい。ストレスが少したまっていたとしてもすみませんと言っていました」
「あ、そうなのか。ストレスは仕方ないよな」
俺は笑う。
「あの、それで俺はどうしたら」
「あなたを連れて行きます」
俺は連れて行かれた。
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