第7話 屋敷です?
屋敷。でかい屋敷!
でか!!
俺は入ると中の広さに圧倒されて、倒れる。
「何なんだここ!すげえな!」
俺はドキドキする。
黒色のローブの姿の人たちがウロウロしている。
「誰なんだ?あの人達」
「みなさん。帰るところがない方もいます。始まりの町は特にあなたのような異世界から来る人もいるので本当に困っている方は全員ここへ」
「………いい人だなミラって」
「いいえ。私はいい人ではありません。あなたもここを使わせて差し上げます。けれど!」
ミラは俺を指差す。
「家賃!電気代!光熱費などは払っていただきますからね!」
「ここにいる方の中では仕事を紹介した方もいます。あなたは…これからどうしますか?」
「つまり!仕事の面倒まで見てるのか。本当にいい人だな」
「そんなことないです…。あなたはどうやってお支払いしますか?」
「ここで泊まらせてくれるんだな!俺はギルドクエストをこなす!……気だ」
「そうですか。仕事はちゃんとしてくださいね。しっかりと。」
俺は仕事と言われ、何となくズキッとくる。
「……………おう」
俺は先へ進んでいくと、ピタリとする。
俺の案内された部屋はなんかたくさん紙が貼られている。なんかこわ!
「あ、あの、ここ?」
「はいです」
「あのさ、ここさ、何で紙が貼られてるの?」
「?前回ここに暮らしていた方が派手に転んで、扉を突き破ったんです」
「ええええ!突き破ったの!?扉って硬いよな!?」
「勢いあまったらしいです」
「………なるほど、その人ケガは?」
「ないですよ」
「よかった」
俺は部屋へとはいる。
そこは、普通の広い部屋。
俺はミラへ言う。
「あ、じゃあ。ありがとうございます」
「いえ。何かあったら呼んでくださいね」
俺は部屋で寝ることにする。
そこへ声をかけられる。
「こんにちわー」
「え?」
「あれ?人来たんだー。へー」
後ろを向くと、なんかかわいい浮いているキリンのぬいぐるみいるう!
「やあやあ、僕はキリンだよ。ねえねえ聞いて聞いてここに前暮らしてた人ね、彼女が出来て、彼女との約束を間に合わなくなっちゃって、走ったら扉に突っ込んじゃって」
「そうなのか!てか彼女との約束間に合わないって」
「楽しみすぎて前の日に僕にたくさん話をしてたんだー」
「遠足か!?」
「僕は眠くて眠くて、でもアドバイスしてさ」
「キリンにアドバイスされるとかレアだな」
「君は?」
「俺はユウタ。よろしくな」
「ユウタ!よろしく」
「てか前の人彼女いたのか。俺彼女いたことないのに!」
「一度も?」
「………………ない」
「そっかー。でもいつかは」
「…………………あるかな」
「あ、あるあるー。前の彼も十八年彼女がいなかったんだって。喜んでたよ。優しい彼女だって」
「へー。で、それからは?」
「結婚するからって出ていったよー」
「……………結婚したのか。おめでとう!前の人!」
とりあえず俺はベッドで寝れるらしい。
うれしい。
部屋は棚はあるが綺麗にしている。
寝よう。
キリンが俺の方へと来る。
「僕もねるー」
「え?まあいいぞ」
俺はキリンを抱きしめて眠った。
異世界………寝るとこあるのは感謝。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます