❌イチ
野口マッハ剛(ごう)
女を忘れる方法は小説にすることって何かで見たなあ
自分は彼女を幸せに出来るだろうか。
彼女はバツイチ。出会いは、まあ、ひみつ。その彼女は元旦那とたまに会ってはご飯を食べるって本人から聞いた。あとで、彼女は試しているつもりはないって言ってた。
女性はどこからどこまでウソを言うのか。
自分は身の程がわかっているつもり。たいした稼ぎがない。けれども、会いたい。あとで、この気持ちに気付いた。連絡先ぐらい聞いておけよ、自分のバーカ。
自分は笑顔を装って彼女の話を聞いていた。経済面で不自由らしい。それならば、彼女の元旦那の方がいいのかな。稼ぎがあるから?
違うだろ。
お前が彼女のことについてどう思っているかだ。ウジウジしている場合かよ? まあ、お前が優しいのは分かる。けれども、優しすぎだぜ? ちょっとはムスッとしろよ?
今ごろ、彼女は仕事を探しているんだろう。
あの時、連絡先を聞いていたら?
ちょっと違う話になっていたかもしれない。
女を忘れる方法は小説にすることって何かで見たなあ。
❌イチ
終わり
❌イチ 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo
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