待ち合わせ

Jack Torrance

いなかった彼女

彼女はチョコレートが大好きだった。


口の周りに付いたチョコレートを舌先で嘗める彼女はセクシーで悩ましかった。


そんな彼女が、ある夏の日の午後ペーパーに言った。


「今日の放課後、肛門の所で待ってる」


ペーパーは時めいた。


放課後。


ペーパーは担任のタンク先生に「放課後、職員室に来るように」と言われ肛門に向かうのに10分遅くなった。


ペーパーはダッシュで肛門に向かった。


だけど、彼女は既にウォッシュレットに口説かれていなくなっていた。


ウォッシュレットは水も滴るいい男で校内一の人気者だった。


失恋。


ペーパーにとって、その日の放課後は甘酸っぱくてビターな夏の放課後だった…

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待ち合わせ Jack Torrance @John-D

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