第3話 今夜、夜の校舎で。
夏休みのある夜。
────神さまどうか
そもそもアレって神さまじゃなかったっけ?
いや、
どっちでもいいが、たぶん今一番ここにいちゃいけないのがココにいるんだが。
「
「うん…色んな
クラスの女子の
今日は夜の
見た目だけなら
追いかえすわけにもいかなくなったので、ふた手に分かれて、
それほど大きな
「ヨウコー!どこだーーー!!」
開始3分でヨウコちゃん
「ハルト、
福原くんが黒ぶちのメガネをクイっと指で整えながら、スマホで
「なんか
「ねぇ、私あっち見てきていいかな?」
中村さんが
「そのほうが早く見つかるだろうし。」
「オレも行こうか?」
「ううん、すぐ
中村さんは上の階の
自分たちが当たり前と思っているルートが当たり前とは限らないし、
「さすがに上じゃないか。あっ!」
さっきの
落ちる!!!
……あれ?
「オモッタヨリオモイネ。オリテ、ダイジョウブヨ。」
「えっ?ヨウコちゃん?」
手探りでスマホを探してライトを
ヨウコちゃんがいた!いたことはいた。
「ねぇ、なんかそっち変な音がしなかった?」
「うん、
言いかけて中村さんがヨウコちゃんの頭を両手でおさえる。
「ヨウコちゃんいたの?」
「あのね、
「お、おう。」
「ヨウコちゃん、耳。なんか頭に耳が…。」
中村さんはヨウコちゃんにボソボソと小声で耳打ちする。
自分でも何を言ってるか分からないが、落ちる
ヨウコちゃんは頭についている耳をひょこひょこと動かしてから、ハッとして引っ込めた。
「見た?」
「見てないことにしてあげる。助けてくれてありがとう。」
中村さんはクスッと笑った。
「私、ライバルにはちゃんと
ひとりごとのようにつぶやくと立ち上がってヨウコちゃんに手を差し出した。
ヨウコちゃんは
妖狐のヨウコちゃん 牧村 美波 @mnm_373
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