第2話 ファーストコンタクト
まだ、
みんなキツネに似ているが、人に化けたり
一年前の
ガクガクとふるえながら一度は通りすぎたが、気になって引き返すとカラスたちにねらわれているところだった。
「どけ!やめろ!あっち行け!」
手にもっていたカサをふりまわしながら、たおれている生き物のたてになって追い払った。
「あ、まだ生きてる。」
「子犬かなぁ。」
「わ、ワン…」
ヨウコちゃんは思わず
「これ食べる?」
ベンチにすわると
「おつかいで買ったんだけど、まぁいいや。」
手のひらに差し出されたさつまあげをペロリとたいらげた。気がつけばあるだけ全部食べてしまった。人間はこんな
「ははっ。めちゃおなかすいてたんだね。今日は雪が降りそうだからうちにおいで。明日になったら
その夜、
次の日の朝、
「やっぱり、動物は
あのときの子犬があの
一方、すっかり元気になって
「お母さん、私あの子と
とんでもない発言に母は目をまるくした。
「どうしてそう思ったの?」
「優しいし、さつまあげが
「
「相手はなんて?」
「私を犬だと思ってる…はず。」
「はい?」
しばらく
「タイムリミットは3年。それで好きになってもらえなかったらあきらめなさい。」
「どうして3年なの?」
「あなたにも少し考えてほしいのよ。
「人間になる!」
「あの…。ちょっとは迷って?母は
「お母さん、私いっぱい考えるよ!じゃあ、またちょっと行ってくるねー!」
元気いっぱいに
こうして3年という
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